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2006年10月17日 (火)

西江辰郎&ジュゼッペ・アンダローロ デュオリサイタル@東京国立博物館

東京国立博物館 平成館ラウンジでのリサイタルでした。
日没後の暗闇をほのかな照明が照らして、ふんわりとした夜更け。
本館前のゆるやかなカーブを通り過ぎて、近代的で美しい平成館へ。
演奏会への期待がゆったりと湧き上がります。

♪モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 作品454

♪ラヴェル:「夜のガスパール」より「オンディーヌ」
♪アレンスキー:ヴァイオリンの為の4つの小品より「セレナーデ」
♪ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲

♪フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調

(アンコール)
♪カプースチン:「ジャズ組曲」より11番&8番
♪プッチーニ:「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」
♪クライスラー:ジプシーの女

西江王子のモーツァルト、う~ん、どうだろう~、と勝手ながら期待&不安で聴きました。予想にたがわぬ鋭いモーツァルトでしたね。アンダローロのピアノは柔らかいモーツァルトだっただけに、もうちょっと優しい音になると嬉しいなぁ~。一曲目だったから、まだエンジンがあたたまっていなかったのかもね?

アレンスキー、ファリャでは、いつもの切れのある美しい音が聴かれました。ファリャはかなり気合を感じたのですが。以前何かインタビュー記事で、ヴァルガ先生に「お前の弓は刀か」と言われたことがあると、読んだことがありますが、まさにそんな感じ。演奏の前に東京国立博物館本館に飾ってある国宝の刀を鑑賞されたのではないかしら?なんて勝手に思ったりしました。

フランクはですね、予想に反してとってもよかったです。というのはフランクの味付けって、こういうのもアリなのだわ、という良い意味での裏切りがあったからです。私のイメージでは大人っぽく少し力を抜いて演奏するものだと思っていたのですが、若い二人の情熱がこめられたフランクもとっても素敵でした。こういう瞬間に立ち会えるのが、演奏会の魅力ですよね♪

今日は演奏の途中でトークタイムもあり、日経新聞の編集委員である池田氏(ショッキングピンクのネクタイで登場)が司会をされていました。アンダローロさんに、西江さんのどこが好き?っていう質問をしていましたが、(イタリア語の通訳を介して出てきた言葉が)「体以外は全部好きだ」という回答で笑えました。

アンダローロの演奏は初体験でしたが、本当に良かった。今日はアンダローロにハマッてしまいました。まだ24歳だそうです、これからが楽しみですね。ラヴェルも良かったし、アンコールのカプースチンなんて凄く素敵でうっとり。最近JAZZにも興味津々の私にとっては、ツボでした。終演後にサインをもらいましたが、とっても気さくで(というか単に若者だということか)、大きな手でぶんぶん握手していただきました~。

池田さんも仰っていたことですが、二人はまだ若いし荒削りなところもあります。でもヴェテランの演奏家の完成したコンサートばかりではなく、こうした若い演奏家のこれからの変遷をたどりつつ音楽を楽しむのって、凄く贅沢で美しい時間の過ごし方だと思いますね。
というわけで、木曜日の三鷹にも参ります。無事に仕事を切り上げて会社を出られるだろうか...。

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