絵本太功記
五月晴れの金曜日、まる一日中、国立劇場に籠もってました。
絵本太功記
第一部
発端 安土城中の段
六月朔日 二条城配膳の段/千本通光秀館の段
六月二日 本能寺の段
六月五日 局注進の段/長左衛門切腹の段
六月六日 妙心寺の段
第二部
六月七日 杉の森の段
六月九日 瓜献上の段
六月十日 夕顔棚の段/尼ケ崎の段
大詰 大徳寺焼香の段
11時に始まって、20時半まで、頑張りました。今回もお尻が痛い!毎日この公演を続けている技芸員の皆様に脱帽です。内容が長大で全てを語ることはとても出来ませんので、とりあえず、徒然なる感想を書き連ねてみます。
明智光秀が織田信長を倒した「本能寺の変」前後の史実に基づいたお話なので、一般的な日本史が分かっていれば、そんなに理解に苦しむことはないのですが、武智光秀を主人公にして進んでいくことと、並行していろんな人物が出てくるあたりが、NHK大河ドラマなんかとは違います。時代物は世話物と違って共感ポイントが少ないので、私にはやや退屈。どうしても、武士の理屈って理解に苦しむねぇ...ってところがあります。なので、あまりストーリーを追いかけるような見方をしないで、楽しんできました。
昨日の夜更かしのせいで、眠気との戦いでしたが、目をつぶっていても三味線だけはちゃんと聴いていた気がします。当然のことながら、燕三さん、清治さん、錦糸さんが素晴らしかったです~。この方々は体と、バチと、三味線が一体化してます。バチが弦から離れてハズレな音が出る、なんてことが全然ありません。力強い音にハッとさせられました(居眠りからさめました...)。それの上を行くのが、やはり寛治さんなのでしょうね。力強さで聞かせるのではなく、ケレンのない、力の抜けた、円熟、余裕の音でした。
杉の森の段は、昨今世間を騒がせたニュースにかぶるところがあって、ううーんと思ったりもしましたが、江戸時代はこんな話題も入れて、エンタメとして成立していたんですよね、きっと。(映画なら、R-15指定だ~。)
尼ケ崎の段は勘十郎さんの襲名公演でも拝見しましたが、当時よりもずーっと大きく立派な光秀になっていた気がします。実はその時が初めての文楽鑑賞だったのですが、今日あらためて観て、松の木に登るシーンはクッキリと覚えてました。当時は、自分の知識もないため、やたらと手足をカシャカシャ動かすんだな~、女性の人形の方が動きがしなやかでいいんじゃないの~って思ったのですが、大見得を切るタイミングや手先の明確な動きのよさが、今回はしみじみと感じられ、私も見所が変わってきたんだな、と嬉しく思ったりしました。
瓜献上の段で、背景(書割)の山々を見て、あ~田舎に行きたい、と思ってしまいました。それくらい、背景の絵が綺麗なんですよね~。文楽の大道具、歌舞伎のよりも色合いが自然なのかな、とっても共感できるところがあって、好きです。
今回の久吉は、一般的な秀吉(サル)っていうイメージと全然ちがって、イケメンでした。玉女さんが遣っているから、なんとなく納得しちゃうけど、ヤな奴にはあんまり見えません!
今日はおこわ弁当を食べたあと、大福はまたもや売り切れで、プリンを食べました。国立劇場のお弁当は美味しいので、これも毎回の楽しみ。大福が売り切れなければ、もっといいんだけど...。
次回東京公演は9月、すでにチラシが完成していました。第二部は吉田玉男一周忌追善、菅原伝授手習鑑だそうです。もう1年かぁ...(涙)。しかし、きっと技芸員の皆様も燃えますね、楽しみです。
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