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2007年10月18日 (木)

ベルリン国立歌劇場「モーゼとアロン」

ベルリン・・・から始まるタイトルが続きますが、今日は東京文化会館へ行ってきました。

予定調和的なエンタメとしてのオペラ公演が増える中(売れる作品ばかり用意する主催者側に問題があると思うのですが)、実力のある歌劇場がこうした演目を持ってきてくれるのはうれしい限りです。実際、バレンボイムの力の入れようも凄かったように思います。(とはいえ、やっぱり会場の盛り上がりはいまひとつだったかも・・・)

シェーンベルクの音楽に親しんでいるわけでもなく、旧約聖書についても一般的な知識しかない私だからでしょうか、今日の舞台は「新しい芸術」に接したような、刺激的な体験でした。偶像崇拝を禁じるモーゼが「考えることを放棄して、形式ばかり求めてはいけない」といった教えを説いているのに、目に見えるものを求める民たち・・・これって、現代社会にもまったく同じことが言えるのではないかしらん、なんて思ったり。形式(とりあえず決まった会社のルール)や、目に見えるもの(くだらないTV報道など)ばかりが優先され、うんざりすること、日々ありますものね。最後の台詞「言葉よ、私に欠けているもの・・・」にも、考えさせられるものがありました。

演出は写真で見るよりも過激さはなかったですが、ストーリーを的確に浮き彫りにしていました。音楽と合唱の完成度は素晴らしかった!合唱の弱音部分なんて、緊張感があって美しかったですし、タイトルロールの歌手たちも、結構高齢だと思うのですが、ドイツ語もはっきり聞き取れ、迫力ありました。予想通りガッチリと力のある舞台を見せてもらえて満足です。

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2007年10月17日 (水)

ベルリン・バロック・ゾリステン

先週の木曜日、トッパンホールへ行ってきました。ここって駅から遠くて不便なんだけど、ベルリン・バロック・ゾリステンのためなら、えんやこら。後楽園からわしわし歩きました。翌日のオペラシティはオールヴィヴァルディ・プロだったので、テレマンが聞きたい私は、行くしかなかった。

昨年のMUZA川崎のシアワセ体験を胸に、わくわくして臨んだのです。一曲目のヘンデルの最初の音を聞いて「美しい!」と感動したのもつかの間、「なんか、箱が小さいぞ・・・」と。そうなんです、立派な贈り物が詰められた箱が小さくて、ちょっと窮屈な感じがしちゃってたのです、ん~、もったいない。MUZAの3階正面で聞いたときは、「この人数でこのホールをシアワセいっぱいに満たすとは、すばらしい人々だ!!」と思ったものです。

とはいえ、類まれな音のシャワーを浴びて、体調が回復したのは間違いありませんでした。クリストさんのヴィオラ協奏曲がまた聞けてシアワセ~。アンコールの最後に、私が昨年感激した最初の曲、ヘンデルの「ソロモン」よりシバの女王の入城、が聞けたので、再びシアワセ~。大満足で演奏会が終了しました。

サイン会で町田琴和さんにお話を伺ったところ、「シバの女王の入城は、とても演奏回数が多いし、みんなお気に入りなので、これを最後にやって、スッキリしようよ~って言ったんですよ!」とおっしゃっていました。「私はこの曲で、一瞬にして皆様の大ファンになったのです~」とお伝えしました。

ヴィジュアル的には、すんごくドイツなおじさんたちがバラバラと出てきて何をやらかすのかしらん、という無防備さなのに、演奏すると恐るべき高雅な世界が展開されるというギャップに今年もやられつつ、幸せの余韻を何日も楽しんでおります。ヴィヴァルディのCDも買ってよかった。(やっぱ、オペラシティのコンサートも行くべきだったかしらん…)

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2007年10月 5日 (金)

ベルリン国立歌劇場 ドン・ジョバンニ

久々にオペラ。最近あまりオペラに食指が動かず(というより、第一の理由は金欠なのですが...)、ベルリンは見るなら「モーゼとアロン」かな~、別に見なくてもいいかな~という気分でいたところ、誘われたので行くことにしました。

仕事疲れがたっぷり溜まっていたので、軽やかなモーツァルトを聞けば、体調も回復するかも、なんて思って出かけたのが大きな間違いでした。指揮者はバレンボイム、それはそれは重たくて四角いモーツァルトだったわけです。正直、会社帰りでお疲れモードの私には重たかった。かつ視覚的にも黒っぽくて、ドイツ的といいますか、とてもよい席に座ったくせに、途中睡魔と戦いながら、何とか最後まで頑張ったのでした。当日の満足度は50%くらいかな、個別の歌手にはあったけど、指揮者に対するブラボーはほとんど無かったように思いました。

しかし、帰宅後、翌日、翌々日と、音楽が繰り返し自分の中で反芻されてきまして。さすがはバレンボイム&ベルリン国立歌劇場のパワーだわ、と感服したのでした。ツェルリーナの出だしのアリアとか、エルヴィーラのアリアとか(バロック風でとてもよかった)、結構女性の声が耳に残っていますね。ドンナ・アンナも良かったし。それから、ストーリー展開がわかりやすく、自然でした。今までドン・ジョバンニは5回くらい見ていますが、初めてストーリーに納得感があったような気がします(自分が見慣れたせいかもしれないけど...。)

ドイツの歌劇場は比較的いつもそうですが、だれかが突出することなく、平均的なパワー配分と均衡をたもって、完成された舞台だったと思います。しかし、この演出では、バレンボイムは毎回指揮台で肉を食べるんですかね?

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