2008年1月19日 (土)

ロパートキナ

実は今週、ようやくパソコンを購入しました…半年以上もパソコン無しで暮らしてたんだ…ま、あんまり困らなかったんですけどね。

こだわりもお金も無い私は、時間もあまりなかったので、ビッグカメラの気弱そうなお兄さんを捕まえて、1番安いノート下さい、と頼んだわけです。彼はあまりに単純で乱暴な注文に対し、国内大手パソコンメーカーの1番安いのをひとつずつ見せてくれました(多分HPとかDELLを見せたら、私が拒否反応を示すと思ったに違いない)

その中で最安値のシャープメビウスに決定。これが意図せずにも、ワンセグチューナー付き。試しにつけてみたら、私の部屋ではNHK教育とテレビ朝日だけが映りました。ま、3チャンが映れば十分です。


そんな訳で(前フリ長くてすみません)さっきまでマリインスキー劇場の白鳥の湖を見てました。ゲルギーの指揮よかったですね〜♪ちゃんとスピーカーに繋いで正解でした。劇場の緊張感が感じられる、緩急ある演奏でした。

オデット&オディールのロパートキナは、素晴らしい身体能力!今まで見た中で一番綺麗な白鳥&黒鳥だったかも。右足が美しいです〜。来日で見に行けなかったのが残念。次回は絶対行かなくては。

ロシアのバレエに対して、やや後ろ向きな感じだった私ですが、今回の放送は見れて満足。思わぬ拾いものをした気がしました(って、マリインスキー&ゲルギーに対して失礼な発言ですね…)テレビが見られる環境も悪くないものです。が、早くロパートキナを生舞台で見たい、という新たな欲求が生まれたのも事実…。次回来日はいつだろう?

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2007年12月29日 (土)

シルヴィ・ギエム 進化する伝説

12月8日の土曜日に文化会館へAプロを観に行きました。
ツアー初日、大入満員、さすがギエムです。お客様にも有名人がちらほら。


で、私の感想ですが…「どのへんが進化?」でした。

今回は新しいプログラムがなく(すでに過去に観たものばかり)、かといって構成もひねりがなく、あららと言う間に終わっていました。

だいたい、最初に白鳥を持ってきて期待させておきながら「それだけ〜?!」という短さで肩透かし。ル・リッシュなんて何のために来日したんでしょう?(他にも踊るが…。)せめて東京バレエ団に3羽と4羽を踊らせるとか、余韻を感じる程度は工夫していただきたく…。

それにしても、ギエムは一人で踊る時の方がキレがあってよいですね。白鳥のソロのとこだけ堪能しました(ル・リッシュごめんよ…)

Pushも初演のときは感動したし、二人が絶妙なバランスを取りながら踊るのを凄いことと知りつつも、やっぱTwoの方がよかったかな〜(-.-;)と少々後悔。

優しい嘘は文句なしですが、個人的にはルグリ&オレリーの方が全然好きなので…


私の気持ち的には不完全燃焼…。ま、久しぶりに東京バレエ団のステッピング・ストーンズを観れたので、よしとしましょう。

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2007年9月14日 (金)

東京バレエ団「ジゼル」

先週、東京バレエ団の「ジゼル」を観てきました。
マラーホフの怪我により、フォーゲルが出演することになったので行く事にしました。しかし、会場の熱気はいまひとつ、やっぱりマラーホフのファンって多いんですね。が、フォーゲル君が演じる若々しいアルブレヒトを観れて、単純に楽しかったです。友佳理さんとのバランスは・・・やっぱりお姉さんと僕、って感じでしたが。

それにしても、東京バレエ団のジゼルは結構な回数観ているので、毎回違う感想を書くのは難しい(井脇さんのミルタ、木村さんのヒラリオンは、それこそ何度見たことやら。昔々観た、首藤さんのアルブレヒトなんて、もう絶対にないよね・・・。)今回はドゥ・ウィリが新顔。乾&西村コンビで、とても良かったです。特に、西村さんのソロの最後は、腕の動きが柔らかくて、でもひんやりとした感じで、ぞくっと来ました。お二人とも実力ありますから、これからもいろいろな役を演じて欲しいです。

最近、舞台を観にいっても前のような感動が得られないので、ちょっと足が遠のいています。仕事優先の毎日で、自分の感受性が落ちてるんだと思う、良くないですよね・・・。来週は文楽を観にいく予定だったのですが、これも出張が重なってしまい、泣く泣く親にチケットを譲りました(;;) 来月になったら、仕事も少しは落ち着くと思うので、もっとたくさん舞台を観にいきたいものです。

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2007年8月17日 (金)

ルグリと輝ける仲間たち(Bプロ)

一週間過ぎてしまいましたが、Bプロ初日を観てまいりました。作品構成はAプロの方がよかったかな。やはり女性エトワールがいない分、寂しい感じではありました。

マチュー&ドロテのドニゼッティ・パ・ド・ドゥは、衣装は日本人好みではないと思いますが、これでもか~のテクニック続きで若い二人にぴったりではありました。でも、二人ともソロで踊ってるときの方がイキイキしてる(しすぎ)ってのが、どうなんでしょうか~。これからに期待するところです。

個人的には、ローラ・エッケのダイヤモンドが凄くよかったです。この作品、アニエスとヴィシニョーワで見たことあったのですが、今回ローラが踊ったことで、ようやくこの作品の良さを感じることができたかもしれません。アニエスとヴィシは、作品云々の前に本人の存在感が大きすぎて、「ダイヤモンドが光り輝きすぎてまぶしくて、よく見えません!」という感じだったのかも。とても楚々としたローラの雰囲気が気に入りました。

ルグリの「オネーギン」と「さすらう若者の歌」はもちろんすばらしかったけど、やっぱりオレリーとの「小さな死」が観られなかったことが、とてもとても残念でした。でも、夏バテの私をこころから慰めてくれる、爽やかな感動のひと時でした。この暑い夏に日本に来てくれて本当にアリガトウ!です。

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2007年8月 9日 (木)

ルグリと輝ける仲間たち(Aプロ)

17時にぺこぺこして、会社を抜け出し、待ちに待ったルグリの公演を見てまいりました。
今の気持ちは、「ああ、シアワセ♪」

「白の組曲」のオープニングの清清しさで、暑さもふっとびました。
ああ~、仕事捨てて出てきて良かった・・・。
中でも、
シガレットのアニエス・ルテステュは別格でした!!あの存在感はいったい何でしょう?!素晴らし過ぎますっ。他にはシエストの乾友子、テーム・ヴァリエのローラ・エッケ、良かったです。マチアス・エイマンはアニエスの後でしたが、がんばったと思う。

バレエフェスでデュポン&ルグリの「扉は必ず」を見ていたので、正直アバニャートでは厳しいかな、と思っていたのですが、良かったです。デュポンは美しい絵画がそのまま動いているみたいでしたが(それはそれで眼福なのですが)、アバニャートは生身の女性という感じが強くて、この男女はどうなっちゃうのかしらん、という気持ちで見ていました。ルグリはペアが変わってもその女性に寄り添うように踊れるから凄いんですよね~。

第3部を見て思ったのは、どのペアも綺麗に踊っているけど、気持ちが通じ合っている感じがしないんです。が、ルグリは違いました。「オネーギン」最後のシーンは感激の涙~(;_;)。二人が過去を思い出しながら、悩みながら迷いながら近づき離れる様子が、動きと表情から手に取るように分かり、リフトひとつにも意味を感じさせるんですよね。(「椿姫」のペッシュは荷物持ち上げているみたいで、愛情が感じられなかったなぁ...)ルディエールも年齢を感じるものの、とても美しく、ああ、こんな風に年を重ねた女性になりたいな、って心から思いました。夏バテの心に深く染み入る美しい時間でした。ああ、Bプロが楽しみです。

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2007年4月 9日 (月)

東京バレエ団「白鳥の湖」

久々のバレエ鑑賞。このところ、仕事のストレスが溜まってて、表情が...これではいかん!と思い立ち、当日券で滑り込み。行って良かったです。

東京バレエ団に対する愛が薄れて...とか書いたくせに、出かけた理由は、主役のポリーナ・セミオノワ&フリーデマン・フォーゲルです。予想通り大きな白鳥でした(^^;)。

思いつくまま書きますが...
フォーゲルってバレエフェスでは小さく見えたけど(比較対照が素晴らしすぎるせいかも)、小出領子さんと踊っているのを見たら、かなり大きかった(だからセミオノワと組めるのか...。)マシュマロみたいなふんわり王子キャラ。最後の最後にふらついた辺り、やはり...ですが、前よりサポートは自然になっててよかったです。

セミオノワの黒鳥はちょっと怖かった~。あれじゃあマシュマロ王子は引くと思うけどなぁ。とはいえ、テクは素晴らしく、ダブルで回りまくってました。どちらかというと白鳥の方が好みだったな。2幕も4幕も丁寧に踊っていて、楚々とした感じでした。彼女は東京バレエ団のコールドに比べると超でっかいのですが、そういう違和感はあんまり感じませんでした。

それから、ロットバルト...個人的には本当に木村和夫さん好きなんですけど、どうにも悪役っぽさが足りなすぎです。
ヒラリオンに続き、新キャラ立てでしょうか。高岸さんのはじけるロットバルトが目に焼きついてて...。あとは小出領子さんと、西村真由美さんが美しかった。井脇さんのスペインはお約束とはいえ、いつも通り素晴らしい。あの背中の反りと不敵な笑みは、いつ見ても凄いです!!

衣装が一部だけ新調されていたようですが、全般的には変わってないなぁ、という感じ。オケもゆっくりめで、演奏もあやういところもありましたが、ストレスフル&劇場久々(2ヶ月ぶり!)な自分には、楽しい夜でした。


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2007年1月27日 (土)

ベジャールのアジア

今日も行ってきました、東京バレエ団...。
私の体内で化学変化でも起こったのか、このところバレエに対する情熱や興奮がちっとも起こらないのですよ~。それは、私のせいなのかもしれない、が東京バレエ団のせいかもしれない。(人のせいにしちゃだめですよ、って昔親から言われたけど~。)

まずは「舞楽」、あの、個々のダンサーは良いんです。特に小出領子さんなんて、足先は美しいし、最後のエロチックさなんて凄い。大嶋さんだって筋肉美しい~。ただですね、全体的には「教わったとおり動いてるもんね」みたいで、どうにも作品としての出来上がり感がないような...。全然訴えかけてこないのですよ(いや、私の体内で化学変化でも起こったのか...)。

それから「バクチⅢ」、このまえ「ザ・カブキ」を観にきた時にロビーでVTRが流れてて、うう、大丈夫かなぁと思ったけど、やっぱりどうも、上野さんが私にはしっくりこなかった。上野さん体は綺麗だし、正確に踊ってて、ソロになって最初の辺りは少しハッとしたけど、なんていうか、幼いのかしら、内面からにじみ出るものがないかも...。それと、もう少し硬質さを出して欲しいなぁ。ギエムのVTRを見て勉強しているのかもしれませんが、「竹のような強さとしなやかさ」なんですけど、東京バレエ団に欲しいのは。あぁ、明日の井脇さんでもう一度観たい!が、明日は仕事だ...。ちなみに、後藤兄は髪形が変だったけど(身長稼ぐ為だろうけど)、踊りは良かった、ホント。

どんよりと休憩をはさんで、後半の「中国の不思議な役人」は良かった。きっと小林十市さんのご指導の賜物ですよね、も~、ホッとしました。古川さんはベジャール作品ならノリノリだし、木村さんは怪しさ全開だし、平野さんのドンも良かった、中島さんのジークフリートは可愛らしすぎたけど(でも芝岡さんより全然良かった)、群舞の最前列真ん中に高橋さんを発見して、なんか嬉しかった。

でもまあ、文句言いながらも劇場を出てお食事して、ワインなんかも飲んだら、細かい不満はどこかへ去って、それなりに良い気分で帰宅しました。まだ「バクチⅢ」の曲が耳に残ってます。タ~、タリラリラ~、ターッタタ、ターッタタ、ターッタタ、ターッタタ....♪ ベジャールはあの曲をいったいどこで発見したんでしょうか? あのテープ欲しいかも...。

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2007年1月23日 (火)

ザ・カブキ

先月にひきつづき、東京バレエ団ベジャールシリーズ。

今日は、体調が悪かったせいもあり、またしても感動には至りませんでした。何がつらかったかというと、音響です。耳からの刺激って、脳に直接きて、気分を悪くします。生演奏だったら、よかったのに...って、ベジャール作品を生演奏で、というのは無理ですね、わかってるのですが...。せめて黛敏郎作曲部分のホルンは何とかなりませんかね(今から録音しなおすほど、お金かけられないかしら。)義太夫(あれはどなたでしょうか?)や、三味線、お囃子の部分は良かったけど。やっぱり生がいいですよね。

それから、今までは「仮名手本忠臣蔵」の全体像を知らずに「ザ・カブキ」を見ていたのですが、昨年文楽で通しで見てしまったため、やっぱり比べてしまいました、これもまずかった。別物として見なければいけません。ベジャールならではの美学を感じなきゃいけないんだけど...。今日の私の脳レベルではこれができなかった。

いやいや、良いところもたくさんあったので、頑張って書きます。
まずは、おかるの長谷川智佳子さんが良かった~! 確か前回見た時は、長谷川さんは現代のおかるだったのですが、これが、全然似合ってなかったのですよ(ゴメンナサイ...)。今回は日本女性的な儚さが手の動きや表情からひしひしと感じられ、美しいおかるでした。長谷川さんは去年くらいからすっごく良い!ですよね。ペトルーシュカ(ディアギレフプロの方)もとっても良かったし。カーテンコールの時、恥ずかしそうな嬉しそうな長谷川さんの笑顔が印象的でした。お才の西村さんも素敵でしたね。彼女は目立たない感じなのだけど、前回のくるみの妖精も、今回のお才も自然と目で追いかけていました。

高岸さんは、さすが堂々としてました。もう彼の由良之助を観るのはこれが最期だと思うけれど、力強さは若手に負けないぜって感じでした。後藤さんの由良之助も優しい感じが好きだけど。伴内の高橋さんは、はまってました。キャラがはっきりと出ていて、ストーリーが引き締まります。大嶋さんの勘平は髪型のせいか現代的でした、討ち入りのヴァリの方がよかったですね、ヴァリは古川&大嶋ペアでしたから、安心して見れました。男性のダンサーは全体的に細いなぁ~という印象です(特にフンドシ...。)気持ちだけでも、もっと骨太な男らしさを感じさせて欲しいものです。とはいえ、ラストシーンはやっぱり迫力ありました。

しかし、なんとなく頭痛がとれず。ザ・カブキではなく、どっぷり幸せに浸れる作品だったら、体調回復にも効果があったのかもなぁ。土曜日にも、ベジャールのアジアへ出かける予定ですので、体調回復につとめたいと思います。

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2006年12月19日 (火)

うっとり...

スーパーバレエレッスン、毎週見ております。

放送前は、どんな専門的な指導がされるのかな~と思っていたけれど、ルグリの指導は観客側である私にとっても大変わかりやすいので、おどろきました。分かりやすい言葉で的確に導くこと=優れた指導なのだろうなぁ~と感心してしまいます。

「ジゼル」では、生徒役のオーバーヌが良かったです。ポワント見ているだけでおおっと思わせる。それに比べると、シリルはまだまだガンバレ~という感じでした。今日の「眠り」は、二人が近づいて踊ることの難しさを実感しました。「眠り」はまだ3回続くので、これからパートナーシップがどう上がっていくのか、楽しみです。

それにしても、ルグリが動くと、全然違いますねぇ~(うっとり♪)
ルグリを見た後では模範演技を見ても、「これが模範?」と思ってしまうわけです。(ジョシュアだって悪くないけれど。) たってるだけでも美しい、動いてなおも美しい、ポール・ド・ブラの軽やかさ、上体の伸びやかさ、どれをとっても一流なのですが、でも結構フツウな人として画面に映っているルグリ...そのギャップがまたいいのですが。改めて彼の素晴らしさに驚嘆しております。

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2006年12月 8日 (金)

ベジャールの「くるみ割り人形」

8月以来、久々のバレエ。初日(6日)を観て参りました。

ベジャールの「くるみ」は'99年の初演を神奈川県民ホールで観まして、そのキラキラした舞台に圧倒されたものです。今回は、率直に申しますと、そのキラキラ感が半減しており、ダンサーも手探りで舞台を作っている印象があって、少々残念でした。もちろん個別には「おおっ!」という方もいたのですが、全体感でいえば、ちょっとどうかな、という感じでした。私は、東京バレエ団ファンですが、バレエ団もメンバーが入れ替わったり、芸術監督が変わったりで、少しづつその姿を変えているのだな、としみじみ思いました。

個別に「これ!」というダンサーをあげてみますと...。

井脇さんの「パリ~!」は健在で、おお~っと嬉しくなりました。
レッスンの時の長谷川さんはとても目立って美しかった。
西村さんの妖精には「!」、キャラと全然違いますよね~?!すごい。

ベジャール作品の古川さんは、イキイキしていて観てて楽しくなります。
大嶋さんのロシアはさすが、美しい肉体美でした。
M...の中島さん、最初はどうしても首藤さんの演じた妖しいM...と比べちゃって、ただ怖いだけのM...に見えてしまったのです。でも、「5番ポジション...」のソロからはすんごく良かったです!(あそこは、アコーディオンの曲も素晴らしかった、なんていう曲なんだろう、CD欲しいです。)
高岸さんにはもっと弾けていただきたかった。

結局、ベテランさんの感想だけになってしまいました。この方たちの踊りには「以前の東京バレエ団」の香りが残っているのです、観ていて安心できるような。若手は(特に男性)、踊りに香りが感じられなくて、これから長い目で見ていかなければいけないのだと思うのですが、とにかく頑張って欲しいな、と思いました。ワルツの男性陣、もう少しエレガントに動きましょうね...。

逆に、2日目をみればよかったのかな。
1月の「ザ・カブキ」「ベジャールのアジア」に期待しております。

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2006年12月 1日 (金)

NHKスーパーバレエレッスン

12月から教育テレビで始まる「スーパーバレエレッスン」という番組。
講師が、なんと、マニュエル・ルグリなんですっっ!

会社帰りにふらりと立ち寄った書店で番組テキストを発見して、「ええっ、こんな番組が始まるのっ!」と、それはそれは興奮してしまいました(ちょっと挙動不審だったかも...。)もちろんテキストは即お買い上げ。

ルグリは、言わずと知れたパリ・オペラ座バレエ団のエトワール、生徒役であるオペラ座の若手ダンサー達に、ルグリがオペラ座の素晴らしいレパートリーを指導するというこの番組...。はっきりいってただのバレエレッスン番組ではないです。「スーパーバレエレッスンを、ありがたく鑑賞させていただく番組」というタイトルが正しいですね。

テキストの写真を見ているだけでも、ルグリの美しいこと...はぁ~。番組は永久保存版だわ、と放送を待ち望んでいるのですが、我が家にはテレビがないんでした、ううっどうしよう。実家の親にDVD録画を頼んで無事にできたためしがないし...。残業した振りして会社で見ようかな...(^^;)

とにかく、皆様もご覧下さいませ。
放送は、12月から来年3月までの15回。
毎週火曜日19:25~19:50 (再放送は毎週日曜日の7:40~8:05)

作品は「ジゼル」「眠れる森の美女」「ロミオとジュリエット」「アレポ」「優しい嘘」「スプリングアンドフォール」「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイティッド」などなど。見ごたえ十分ですっ。

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2006年9月 8日 (金)

吉田都さん

『婦人公論』に吉田都さんのインタビュー記事が出ていました。

結婚されたこと、日本人として日本で後進の指導にも力を入れたいこと、日本人としてやはりその基礎は日本にあるのだという気持ちがあること、まだまだ踊っているのが好きだから、そのチャンスが多いK-Balletに移籍したこと、などなど。

とても自然体な語り口で、記事を読んだら、すんなり納得。ロイヤルのプリンシパルという地位に固執することなく、自分の活動を気持ちに正直にスタートされたのだなぁと。

これからも、都さんの素晴らしい舞台がたくさん見られることを期待しております~♪

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2006年8月16日 (水)

バレエフェス「ジゼル」

コジョカル&ルグリの「ジゼル」を観てきました。

正直、ルグリを拝みに行ったつもりが、コジョカルのジゼルにやられてしまいました。思わず1幕、2幕とも最後はボロボロ泣いちゃいました。

ルグリは凄く気合が入っていたと思います。ジャンプも綺麗に決めていたし。でも、ルグリの表現するアルブレヒトは「わかっててやってるんだもんね」なオトナ風で、ちょっとイヤラシイ。未必の故意(恋?)だろう~、とツッコミを入れたくなりました。(ちなみに、マラーホフは無邪気に村人ジゼルを好きになっちゃって、ラブラブしてみたけど、あとで「しまった」とはじめて気づく、うっかり青年風...。)

しかし、そんなオトナなルグリに純粋な愛を捧げるコジョカル・ジゼル。激ヤセもジゼルのための役作りだったのではないかしら、と思うほど可憐で今にも倒れそうな女の子でした。が、もちろん踊りは素晴らしく、隙のない完璧さでした。

あまりにも愛らしく、守ってあげたくなるジゼルなのに...。アルブレヒトは貴族だとばれちゃった時、コジョカルちゃんが「ウソよね?」と抱きつくのに、冷たく顔をそむける。ひどいっ!とルグリを殴りたくなりました(恐れ多い...)。それぐらい入れ込んじゃう、助けてあげたくなるジゼルでした。狂乱のシーン、人によっては激しく踊りまくるだけのこともありますが、「どうして?私の幸せはどこ? ああ、心臓が苦しい...」と、コジョカル・ジゼルはあくまでもはかなく消えていきました。

ヒラリオンはもう何万回も(ウソ)見ている木村和夫。個人的に凄く好きなダンサーですが、ヒラリオンだけはいつ見ても何故か笑えてしまう...。ダウエルさんに仕込んでもらった演技力って、ただオーバーアクションになっただけでは?!とツッコミを入れる。

井脇さんのミルタは相変わらずの怖さでしたが、やっぱり純粋なジゼルの一人舞台でした。なんか言葉にうまくできないけど、ジゼルを観た、っていう満足感と、あまりにも悲しい結末で、終演後はちょっと放心状態でした。コジョカルって凄いダンサーなんだ~ということはしみじみ実感、また別の全幕を絶対にみたいと思います。

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バレエフェス・Bプロ

11日(金)に見てきました。が、その後3日間は毎日14時間以上働いていたので、すでに遠い遠い過去のような気がする...。

「ディアナとアクティオン」
ヴィエングセイ・ヴァルデス&ロメル・フロメタ
神様はこんなにも身体能力のすぐれた人間をお作り下さったものだ、とタメイキが出るくらいの美しさ、素晴らしさ。フロメタのジャンプは凄かった。初めてホセ・カレーニョを見たときと同じような驚きでした。キューバ組は今回のバレエフェスを大いに盛り上げてくれたと思います。キューバ国立バレエ団は来日しないものでしょうか?

「リーズの結婚」
エレーナ・テンチコワ&フィリップ・バランキエビッチ
農村の可愛らしいカップルのパ・ド・ドゥのはずが、都会的でスマートな二人でした。

「幻想-『白鳥の湖』のように」
ジョエル・ブーローニュ&アレクサンドル・リアブコ
以前ルグリ&オレリーでも見たことがあるけど、今回の方がより良かった気がします。といっても、深く静かな作品で、今の記憶ではうまく言葉で表せない...ハンブルクへ行ってぜひ全幕で見たいものです。

「海賊」
イリーナ・ドヴォロヴェンコ&ホセ・カレーニョ
Aプロのときにも思ったけど、カレーニョのジャンプは以前よりは迫力に欠けます、が、ノーブルな踊りにウットリ、こんな奴隷はいないと思うんですけど...? ドヴォロヴェンコはテクもあり、華やかさもあり、良いですね。とっても上品な「海賊」でした。

「ロミオとジュリエット」バルコニーのパ・ド・ドゥ(ラヴロフスキー版)
マイヤ・マッカテリ&デヴィッド・マッカテリ
ラヴロフスキー版は、「二人の心は既に決まっている」状態でバルコニーで密会するシーンなんだと私は思うんです。(比べると、クランコ版は自分たちの気持ちを確かめるきっかけになるシーンとして作られていると思う。)しかしね、兄妹だからという点を割り引いても、デヴィットのロミオじゃ、駆け落ちはできなさそうでした。なんというか、優柔不断そうな、サラリーマンみたいな感じで、一応やって来た程度にしか見えなかったのです。もっとラブラブで頼みますよ~(フィーリンほどとは言わないからさ。)マイヤの方は可愛らしいジュリエットでした。

「カルメン」(アロンソ版)
ガリーナ・ステパネンコ&アンドレイ・メルクーリエフ
斎藤&首藤ペアに比べると、ステパネンコは頭のてっぺんにつけた赤い花が似合うな~(踊りは友佳理さんの方が好き)。メルクーリエフは何で水玉模様のシャツなんでしょうか...(首藤さんに衣装借りた方が良かったのに)。それからあっという間に終わったのでびっくりしました。切り取って見せるのが難しいのかもな~と不完全燃焼。

「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
アリーナ・コジョカル&ヨハン・コボー
前回のコジョカル&コレーラのはじけまくりなチャイパドに比べると大人しい...。音楽があまりにも踊りのためにコントロールされていて、残念でした。(ケヴァルさんの時はそう思わなかったんだけどな。)

「白鳥の湖」より”黒鳥のパ・ド・ドゥ”
ポリーナ・セミオノワ&フリーデマン・フォーゲル
セミオノワの肩の関節はどんな風になっているんでしょうか...。一人でバキバキ踊るポリーナに対し、フォーゲルの存在感のなさが悲しい。でもフォーゲル君カワイイですね♪ 

「眠れる森の美女」
ルシンダ・ダン&マシュー・ローレンス
Aプロのマッカテリ兄妹があまりにも印象なかったので、見たときにはおおっ、と嬉しくなったけど、今はもうあんまり記憶にないです...。でも今回この二人を見て、オーストラリアバレエ団の来日が楽しみになったことは事実。ダンは本当に良いダンサーだと思います。

「椿姫」より2幕のパ・ド・ドゥ(ノイマイヤー版)
オレリー・デュポン&マニュエル・ルグリ
オレリーの白いドレスが女らしくてウットリしたのもつかの間、ルグリはリフトが大変そうでした。二人の幸せな日々を表現するのに、あんなにも高く持ち上げたりクルクル廻したりしなければいけないのかしら、西洋人の愛の表現って、とか余計なことを考えたりもしたけど、とにかく美しい二人でした。

「ジュエルズ」より”ダイヤモンド”
ディアナ・ヴィシニョーワ&ウラジーミル・マラーホフ
いや、しかし、この二人は何を踊っても「私たちの世界」ですね。Aプロのオペラ座ペアが魅せた硬質な美しさ(例えるとダイヤモンドそのものを表現している感じ)に比べて、とても人間的な世界(私たち美しいダイヤモンドの精よっ、て感じ)でした。でも別モノとしてみれば、これはこれで楽しかった。

「孤独」
ジル・ロマン&那須野圭右
那須野君の表すものがなんだったのか良く分からなかった。ジルは既にダンサーというよりも表現者って感じですよね。体からメッセージを発しているようでした、が、またもフランス語の壁が...。

「椿姫」より3幕のパ・ド・ドゥ(ノイマイヤー版)
シルヴィ・ギエム&ニコラ・ル・リッシュ
個人的には全然入り込めなかった。何故この作品を選んだのか疑問。アシュトン版のほうにすればよかったのに...。ギエムの赤い髪がうまくほぐれなかった点も興ざめでした。こんなに踊れる二人なら、前回みたいにエク作品とか見たかったなぁ。

「ドリーブ組曲」
アニエス・ルテステュ&ジョゼ・マルティネス
3年前はアダージョだけで予告編みたいになってたもの、ついに全部見れました。作品自体に目新しさはないけど、二人とも楽しそうに踊っていたので、見ててハッピーな気分になりました。衣装は本当に素敵。

「三人姉妹」
タマラ・ロホ&イナキ・ウルレザーガ
ギエムの残像が強すぎて、ダメでした。ロホはもうちょっとオトナになってからの方がいいかもしれません。イナキは...なぜ深緑色?

「マノン」より”沼地のパ・ド・ドゥ”
アレッサンドラ・フェリ&ロバート・テューズリー
フェリのマノンは本当に疲れ果て、最期の力を振り絞ってデ・グリューと気持ちを交わしている感じで涙がでました。今回のベストかも。フェリ素晴らしかった。テューズリーも愛する女性を何とか助けたいという気持ちが出ていて、良かった。この二人意外とあっているのかもしれません。テューズリーのブラウンの長いタイツを見て、Aプロでマラーホフがはいていた白いハーフタイツはステテコみたいだったなぁと思い出し笑いでした。

「ドン・キホーテ」
レティシア・オリヴェイラ&ズデネク・コンヴァリーナ
普通に良かった。キトリは扇を使うバージョンで良かった。ごめんなさい、これ以上覚えてません~。

最期に、佐々木さんが出てきて、ダンサー全員に花束を渡し、その後手ぬぐい投げがありました。私は3階にいたので受け取れなかったけど、ダンサーが嬉しそうに投げているのを見て楽しみました。


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2006年8月 5日 (土)

バレエフェス・Aプロ

開演が15時で、終演が19時半を過ぎていました。
毎度のことながら、観る側も体力勝負です。
今日は舞台に向かってど真ん中で、とても見やすかった♪

まずは初登場オーストラリア・バレエ団の2人。
ルシンダ・ダンは体のラインが綺麗でした。でも近くから見ると筋肉質かな? パワーありそうです。マシュー・ローレンスは、顔立ちクッキリ系、踊りはアッサリ系。踊りは東京バレエ団の木村和夫風?で個人的には好み。オーストラリア・バレエ団の来日が楽しみになりました。

ニコラ・ル・リッシュは「7月3日(世界初演)」で登場。
振付はオペラ座のジェレミー・ベランガール。この作品はニコラの子供が生まれるまでを表したものらしく...と事前に知って見たので理解できました。胎内音がする中で行き場を求めて動き回るニコラ...でも、知らないと何がなんだかわからない状態でしたね(苦笑)。他の人が踊ったら成立しない作品だと思います。でもニコラが一生懸命踊って、最後に恥ずかしそうに笑顔で登場したのを観たら、「ニコラが観れたから、ま、いっか」という結論に落ち着いたのですが。

「白雪姫」はタマラ・ロホとイナキ・ウルレザーガ。ロホは相変わらず小さくてゴムまりみたいにくるくるりん、と回っていました。イナキは前回組んだコホウトコヴァよりは、ロホとのほうが相性良かったんじゃないかな。

「椿姫」はハンブルク組。ジョエル・ブーローニュとアレクサンドル・リアブコ。ブーローニュは死の恐怖と愛の喜びを抱えるはかない女性という感じでとても良かった。リアブコはもう少しノーブルだといいかな、普通の優しいお兄さんという感じでした。以前見た、ルグリ&ルディエールが目に焼きついてしまっているせいかもしれません。

クランコ版「ロミオとジュリエット」はポリーナ・セミオノワとフリーデマン・フォーゲル。クランコ版のバルコニーのパ・ド・ドゥは、若い2人が再会の喜びを瑞々しく表現するシーン。この2人にはぴったりです。しかし、なぜか真っ赤なマントで現れたフォーゲル...それじゃ闇夜を隠れて会いに来た感がないのでは...。セミオノワの顔がものすんごく小さいということを改めて確認しました。フォーゲル君も少し力強くなって嬉しかったです。

「エスメラルダ」を踊ったレティシア・オリヴェイラとズデネク・コンヴァリーナ。目の肥えた観客を魅了するには至らなかったと思います。エスメラルダのヴァリエーションは様々な名ダンサーが踊っているものですし、私も一昨年に観たオレリー・デュポンを思い出して比較してしまいました。演目の選び方も難しいですね。

「オネーギン」アリーナ・コジョカルとフィリップ・バランキエヴィッチ。これも昨年のアイシュバルト&ルグリがデフォルトされている自分としては、むむむ。コジョカルはこの後踊った「春の声」の方が良かったです。バランキエヴィッチは、「レ・ブルジョア」の時とイメージが全然違っていて、役を踊り分けるのがうまいんだな~と感心しました。彼は足のラインが綺麗ですよね。

「ジュエルズ」より”ダイヤモンド”を踊ったのは、アニエス・ルテステュ&ジョゼ・マルティネス。今回一番の長身ペアです。ダイヤモンドの振付はノーブルで優しい感じなので、悪く言えば平坦でつまらなくなりがちですが、この2人は長い手足を緩やかに動かし続け、美しくやわらかな雰囲気をかもし出していました。衣装がラクロワでキラキラと綺麗です。しかし、「ジュエルズ」はオペラ座の来日公演でも観たはずなのですが、印象が薄い。できれば”ルビー”をもう一度ジロさんで観たいなぁ...。

「白鳥の湖」より”黒鳥のパ・ド・ドゥ”は、イリーナ・ドヴォロヴェンコとホセ・カレーニョ。2人とも安定したテクニックで会場は沸いていました。カレーニョは数年前に比べてジャンプに勢いがないかもしれませんが、相変わらずノーブルで端々まで美しかった。彼は本当に指先が綺麗なんですよね~。手が大きくて、女性のサポートが優しくて、本当に男らしいです。男性ダンサーの手のひら、指先って見過ごされがちですが、本当に重要。レヴェランスまで、カレーニョの指先にウットリでした。

ここで、前半終了。すでに2時間が経過してました。

「扉は必ず...」は、オレリー・デュポンとマニュエル・ルグリのために、キリアンが一昨年振付けた作品で、フラゴナールの絵画からインスピレーションを受けたそうです。二人は、絵画から飛び出して動いているかのような美しさでした。ゆったりと動きながら、男女の気持ちが絡み合う様子が表現されていましたが、キリアンの難解な振付もやすやすとこなし、コメディ要素もさらりと表現していました。本当に彫刻が動いているんじゃないかと思うほど。この二人が作り上げる世界は、なんといったらよいか、マイセンの陶磁器のような凛とした美しさなんですよね~。本当にチャンスある限り観ておきたいダンサー達です。

「眠れる森の美女」マイヤ・マッカテリ&デヴィッド・マッカテリ、兄妹ペアです。何も悪くはないのですが、印象にのこらなかった。衣装が真っ白で綺麗だった。あと、兄と妹なのにあんまり顔が似てないね...ってバレエの感想じゃないですね。

「コンティニュウム」ルシンダ・ダン&マシュー・ローレンス、再登場です。男女が手のひらをピンと伸ばして、ゆっくり指先をくっつける振りが最初にあって、最後にもあって、あ、コレで終わるんだ~と何となく分かりました。ルシンダ・ダンはやっぱり体育会系だな~なんて思いました。(だんだんバレエの感想じゃなくなってきている、疲れてきたか?)

「ライモンダ」ガリーナ・ステパネンコ&アンドレイ・メルクーリエフ。ステパ姉さん、とメルクリ弟子って感じで、貫禄が違いました。ステパネンコでこの演目もう3回目...。メルクリ君は初見でしたが、若々しくて爽やかです。でも、ウヴァーロフが見たいよぉ...(メルクリ君ごめんなさい。)

「春の声」アリーナ・コジョカル&ヨハン・コボー。ロイヤル組。オケがようやく普通に演奏しててホッとしたのもつかの間、下手からコボーにリフトされて登場したコジョカルの手から、花びらがヒラヒラと舞い散る、美しい~。その後も音楽に乗って軽やかなパが続き、清涼感たっぷりでした。

「カルメン」アレッサンドラ・フェリ&ロバート・テューズリー。プティのカルメン、実は初見でした。フェリのショートカットが凄く似合ってて、意外! テューズリーはあまり印象に残らなかったけど、思ったよりはフェリとバランスとれてたかも。でも、なぜか「カルメン」を見たという感じもしなかった。アロンソ版ばかり見ていて、見慣れないせいかもしれません。

「TWO」シルヴィ・ギエム。真正面から見たので、ライティングの効果が十分に味わえました。衣装のパンツが前回と違って、フリンジつきだった。上半身はタンクトップなので、スポットライトで照らされた筋肉がはっきりと陰影をつけて見えたのですが、本当に凄い身体です。ただ、この作品はボレロみたいに何回も見たくなるものではないかも。

「ベジャールさんとの出会い」ジル・ロマン&那須野圭右、長瀬直義。
ごめんなさい、ノーコメント。ジルの存在感は凄いと思った。あとフランス語が分かるともっと違った感想がでてくるのかも、というのはBBLを見るたびに思うことです(が、フランス語を学ぶには至らず。)

「マノン」より沼地のパ・ド・ドゥ、ディアナ・ヴィシニョーワ&ウラジーミル・マラーホフ。ヴィシはジゼルの時も思ったけれど、全身からエネルギーが溢れてて、死ぬ寸前の女性には全然見えないんですよね。ついでにマラーホフも愛する女についてアメリカ大陸まで流れ落ちてきた、というよりは無理やり連れてこられたみたいで、ヘトヘトな感じでした。(そのわりには、最後の泣き崩れるシーンはアメリカ映画みたいに激しく感情表現してました。)この二人には、死ぬシーンとか似合わないと思う(キッパリ)。それならまた寝室のパ・ド・ドゥをやってイチャイチャ楽しそうに踊るほうが良いんではないかと...

「ドン・キホーテ」ヴィエングセイ・ヴァルデス&ロメル・フロメタ、キューバ組。若くはじけるペア。ポアントでバランスを長く取ったり、フィッシュダイブの前に男性が女性を投げ上げちゃったり、お祭モード全開でした。キューバ人は肉体的能力が全然違いますね。会場も大盛り上がりでした。

このあと、出演者全員でカーテンコールに答えて終了。
いやはや長かった。そのわりにはお客様も熱狂!まではいかず。
これからBプロ、ガラへとだんだん盛り上がるのでしょうか。

それから...バレエダンサー達から「東京フィルってオケはダメよ~」と世界中にばらされても恥ずかしくないのか?って言っちゃいたくなるほど、オケひどかった...。プロなのですから、バレエだろうとも真剣に取り組んで欲しいよ~。

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世界バレエフェスティバル

Fes 第11回世界バレエフェスティバルのプログラムです。
2500円、重たくて持ちづらいですが、読み応えあり。

ページをめくるとまずは主催者の理事長、続いて日本の麻生外務大臣、河合文化庁長官のお言葉があって、その後ずらりと参加者、参加団体の各国大使からのお言葉が続いています。これがけっこう面白い(普通バレエファンはあんまり読まないと思うけど...)

ほとんどの文章が「30周年おめでとうございます」的な書き出しでしたが、その中で、駐日スイス臨時代理大使ラインハルト氏の文章は目を引きました。(以下「 」内は引用)


「ダンスは魔法です。才能に溢れたバレエダンサーたちが、芸術的表現手段として人間の肉体が成し得ることを実証するとき、私たちは魅了されます。ダンスという世界共通語は創造の力強い伝達手段であり、見る人の最高潮の感動を呼び起こすことができるのです。」

ラインハルト氏、バレエを深くご理解されているとお見受けします。
と、いうわけで、私も今日はその魔法にかかってきました。

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2006年8月 4日 (金)

スターダンサーズバレエ団「くるみ割り人形」

今日は、新国立劇場でスタダンの「くるみ」を観てきました。

Nutcracker

会場入口で、熊川哲也さんと中村祥子さんを発見。
今の東京にはいったい、どれだけのバレエダンサーが集っているやら? 世界のバレエの中心地は間違いなく東京だと思われます。

会場は、ほぼ満席。夏休み中、演目も「くるみ」だからか、客席には大勢の子供達が。私の後ろの席の子供達はスタダンでバレエを習っているのか、「あ、○○先生だ~」と上演中喋る。再登場した時も、繰り返し喋る。良い子は上演中は黙ってね!と言おうとしたけど、親に睨まれるかもしれないと思い、やめてしまいました。

そんなわけで、あまり舞台に集中できなかったのですが...。
それ以前に残念ながら、スタダンのダンサー達の質もあまり高いとは言えなかった気がします。特に男性が...。
1幕は振付をこなして順番に踊っている、という程度にしか見えず。
2幕はディベルティスマンなので、全体感を問われないこともあり、楽しんで見れました。クララの林ゆりえさんは、2幕に入ってからはとても良かったです。手の動きが綺麗で、良いダンサーになると思います。

お目当ての吉田都さんは、2幕の金平糖の精。金平糖の踊りは、多分正味20分もない短さ...。正直な気持ち、もっともっと、も~っと都さんを観ていたかったです。

都さんが登場した時には舞台上がパァーっと明るくなった気が。立っているだけなのに、目が釘付けになってしまうほど、物凄い存在感です。踊り始めても、音を正確に動きにして、やわらかな表情のまま次々とパを美しく決めていく。終始穏やかな笑顔で、体全体から幸せ感がにじみ出てました。もう完全に別格で、「私は今まで何を見てたのやら?」と思ってしまい、結局、さっきの不満なんてどこへやら、完全にウットリしてしまった私でした。

ボネッリもロイヤル風のやわらかな動きで綺麗にパを決めていました。
1幕で王子が登場した時は「やっと見られる男性ダンサーよ~」と、嬉しくなりましたが、比較論でなくとも、品の良いダンサーだと思います。イタリア出身だそうですが、ノーブルでおとなしそうに見えるな~。最後にクララに投げキスして去っていくシーンは、さすがイタリア男? とっても甘い優しい投げキスで、大切な気持ちがひしひしと伝わってきました。

今日は久々の舞台鑑賞でした。ワクワクして出かけたのに、お子ちゃま達にやられて一瞬かなりブルーになりましたが...。
結局は「素晴らしいものを観ることができて幸せ♪」に落ち着いてよかった。吉田都さん、本当に素晴らしい人です。これからも機会を逃さず観たいダンサーです。(観たことない方、絶対にお薦めします。)

・・・明日は世界バレエフェスAプロです。
アドレナリンだかドーパミンだかが出まくって、興奮の一日になることでしょう。

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2006年7月30日 (日)

祝!

世界バレエフェスティバルが開幕しました~♪

「世界バレエフェスティバル」って?という方へ。
バレエ界のワールドカップが3年に一度、東京で開かれているのです。
世界中から一流のダンサーが東京に集結しているのです。
バレエファンだって日本中、いや世界中から集結しています。
(ホントに外国からもお客さんが見に来るんですよ~。)


私は今度の土曜日を皮切りに、合計3回出かけます。
今回はお財布の都合もあって、控えめ。それに、観に行った当日に興奮して別公演のチケットを衝動買いしないように、それぞれ最終日か、それに近い公演日で購入しました。エライというか悲しいというか...。

ま、とにかくバレフェスを楽しみに今週は頑張るぞ~!!

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2006年5月12日 (金)

ラコット版「ファラオの娘」

GWに仕事するのだから、その前に思い切り遊ぼうと思って、連休前にパリオペラ座バレエ団を5回も観てしまった私。もう、バレエはいいわ、しばらく真面目に暮らそう...と思ったら、チケット取っていたんです、ボリショイバレエ団来日公演。「オペラ座に比べたら、イマイチなんじゃないのかなぁ~」と期待せずに出かけました。

結論からいうと、豪華絢爛で楽しかったです。
ストーリーも音楽もダメダメ系(なんせエジプト探索にいったイギリスの卿が、ピラミッドの中で太古の世界へタイムスリップする所から話が始まるのです...。)でも、ボリショイのダンサー達は体が綺麗、その体じゃないと着こなせないわ~という衣装も綺麗。次から次へと登場する人物の層が圧巻でした。なんというか一種エンタメ的楽しさがありました。

本日の主役”アスピシア”を踊ったのはスヴェトラーナ・ルンキナ。初来日の時は19歳で、見ててハラハラしたものですが、あれから7年もたっていたとは...。でも相変わらず妖精のような可愛らしさでした。ロシア人にありがちなガッチリ体型になっていなくて、顔は小さく、手足は細く長く、どこかおっとりとした雰囲気は王女役にハマりました。

エンタメ的と書いたのは、このアスピシア、これでもか、これでもかと頻繁にお着替えするんです。最初は白い衣装で、次に赤いチュチュ、それから白っぽいチュチュ、青いチュチュ、白いドレス、赤い袖のあるチュチュ、川底のピンクの衣装、陸にあがってからは...何着てたっけ? 既によく覚えていません。

バレエ的感想を述べると、3幕で出てきた川のヴァリエーションが3人ともお上手でした。私はネヴァ川を踊った、オリガ・ステブレツォワが良いと感じ、友達はコンゴ川を踊った、アンナ・ニクーリナを褒めていました。どちらもまだ若いダンサーなので、今後の活躍が楽しみです。他にもファラオや猿など次々と個性的なキャラクターダンサーが見られて、ボリショイならではのダンサーの層の厚さを感じました。

鑑賞後はなんだかスッキリしちゃって、期待値低かったせいか単純に楽しめて良かったです♪

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2006年4月29日 (土)

再び「パキータ」

「パキータ」をマチネ&ソワレで観てきました。
疲れたけど、頑張って観たかいはありましたね♪

マチネはジルベール&ベランガール。プルミエの若者組。
ジルベールの愛くるしさ、安定したテクニックには拍手。将来必ずエトワールになる人でしょう。細く長い手や、生き生きとした大きな目など、身体的にも素晴らしいし、今後も観たいダンサーです。ベランガールは貴族の子息には見えなかったかも?2幕の跳躍にはうならされました。別の役、コンテとかテクニックで見せるものを見たい感じ。


二人とも若いから、役には自然とハマっていたけど、細かな演技力や表現力はエトワールに及ばないの。ソロではお互いにはつらつと踊っていたけど、2幕でベランガールがジルベールの手を取りそこねたら、ジルベールが「邪魔!」とばかりに突き飛ばしてた気が…。

ソワレのオスタ&ペッシュはエトワール組。

実はあまり期待してなかったのですが、演技もきちんとしているし、何よりも踊りに品がある。マチネに比べて見て、さすが~と思った。やはりエトワールは違うのね~。今の勢いでいえばジルベール>オスタかもしれないけど、パ・ド・ドゥの完成度などはソワレが上。特にペッシュは私の期待を裏切り、手先からノーブルが感じられた~。ま、ルグリのような「ノーブルが全身から溢れ出す」には遠く及ばないんだけどね(^-^;

そのルグリは木曜日のソワレを踊った後、フランスからお父様危篤の連絡をうけ、急遽帰国したそうです。日曜日の代役はベランガール…エレガンスは5割引になっちゃうかな…。いや、でも絶好調オレリーが舞台を席巻するでしょう。

今回パキータは3キャストすべて見ました!
タイトルロールも三者三様でしたね~。見比べって楽しい。


オレリー:気品あふれすぎよ~、うっとり。リュシアンに花を渡したいでも渡せない、の「ためらい」なんて慎ましすぎて、フランス女性じゃないみたい(失言?)
ドロテ:フレッシュ、明るく可愛い女の子、ちょっと策略家? たとえて言えば、エビちゃん風キレイな女の子、欲しいものはあきらめない、ちゃっかり系女の子かな。

オスタ:一番私のイメージするパキータに近い。可憐さと強さと賢さを備えていて、でもちょっと自分に自信がなさそうで、そこに運命の扉が開いて幸せをつかんだのよ~。

パキータがリュシアン出会う瞬間も三者三様
オレリーとルグリは出会った瞬間「運命の人だ!」といわんばかりのビビビ電流が流れていたの。

ドロテは「もしかして?!」みたいなちゃっかり感があったのね。
オスタは控えめだけど惹かれている感があって、この二人は次第に近づいていく感じがよかったなぁ~。

公演は明日までですが、私は今日でおしまい。
ああ~早かったな。でも5回も見れて幸せでした。

<おまけ>
ソワレの前に上野公園でルフェーブルさんをお見掛けしました。
国立博物館に行ったらしく、パンフ(最澄の時代の展覧会をやっていたはず)を持ち悠然と歩いていらっしゃいました。
今回はキャスト変更などホント色々あって大変だったと思うのですが、また早めに来日公演して欲しいです!

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2006年4月27日 (木)

ラコット版「パキータ」

パリ・オペラ座バレエ団の「パキータ」を観て参りました。

オレリー・デュポンが、本当に本当に素晴らしかったです~。
踊りも演技も完璧、エトワールの存在感十分、ずっと眼が釘付けでした。
あまりに美しく、気品があるので、全然ジプシーの娘には見えない...
とにかくオレリーを堪能した夜でした。

振付のせいか、マニュエル・ルグリの良さを十分に感じることはできず。

もちろん、彼の端正な身のこなし、ノーブルな演技は素晴らしかった。
でも、ルグリが踊っているのに、これ!といった見所がないのが残念。

初めてみた「パキータ」なので、今日は二人を見るだけで精一杯。
あと何回か見ないと演目を理解できないよ~。
と、言う訳で、土曜日のチケットも入手してしまった...。

今回の2演目はどちらも古典全幕なのに、全然タイプが違う。
「白鳥の湖」はヌレエフ版なだけに、男性ダンサーを楽しむもの、
「パキータ」は古典復元、女性ダンサーを楽しむもの、だと思いました。

<おまけ>
24日にも観に行った、「白鳥の湖」
マルティネスの美しいジークフリート王子にうっとり。
これぞオペラ座のダンスール・ノーブル!
パケットのロットバルトも美しく冷たく怪しく…。
王子を見えない糸で操り、悲劇へ導く!

初日はこの二人の怪しい関係にゾクゾクはしなかったなぁ…。
やっぱりキャストが違うと、舞台は別物だと実感。

オデットを踊る予定のマリ=アニエス・ジロが、一幕で捻挫してしまい、
2幕からエミリー・コゼットが踊るというハプニング。
不安な所もありましたが、ピンチヒッターとして十分仕事をしたのでは?
初日はバラバラしてたコールドもまとまりが出てたと思う。
やっぱり、オペラ座って素晴らしいわ~♪

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2006年4月22日 (土)

ヌレエフ版「白鳥の湖」

『パリ・オペラ座バレエ団』来日公演、初日に行ってまいりました。
待ちに待ったわりには、なんだか会場内に高揚感がないし、
自分自身もなんとなく冷静で、あれれ??

でも、まずは、ニコラ・ル・リッシュがちゃんと出ていて、安堵。
こう思ってるお客さんが90%を占めているはず...
ようやくル・リッシュのオペラ座での古典全幕が観られる~。

まあ、彼が王子キャラではないことは、よくよく分かってたのですが。
黒鳥のPDDの後、「ママン、僕あの人と絶対結婚したい~」のシーン、無邪気さ全開のジークフリートは笑えてよかったです、はい。
王子というより、御主人様にしっぽを振っておねだりする仔犬風。
可愛くってツボです~♪
ルテステュが登場して「ほら、ちゃんと古典なのよ」と諭されたような、ホッとするような、そんな気持ちになりました。

これはやっぱりヌレエフ版の演出のせいかな?
ヌレエフ版なだけに、男性ダンサーが多用されてて、フツウ男女で踊るシーンも男性群舞になってたけど、パが難しそうで、ダンサー達は余裕なさそー。観ていてもなんか落ち着かない...。初演時にも物議をかもしたことがプログラムに書いてあったけど、やっぱりこれはヌレエフあってのバージョンなのだろうか...。

ちなみに1幕のパ・ド・トロワ、ドロテ・ジルベールが輝いてました。
「ルグリと輝ける仲間たち」のメンバーはやはり選ばれたダンサーなのだと実感。
ルグリはまだ来日してないのかしら、「パキータ」楽しみ~。

結局、今夜はあまり満足できず(大きな不満もないのですけど)。
終演後は友達とゴハンを食べてあれこれ話し、月曜日も観に行こうか、なんて言いながら上野駅へ向かったら...。

アトレの入口でル・リッシュ、オスタ、ロモリの3人を発見! きゃ~♪
フランス語は全然できないのですが、笑顔と「merci」でお願いして、
3人のサインを頂戴しました、ああ、私ってゲンキンな女。
ル・リッシュが笑顔で答えてくれたのが、今日一番の収穫かも~。
というわけで、結果オーライの満足な夜でした。
(でも、月曜にも観に行くつもり...)



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2006年4月14日 (金)

ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踏団

国立劇場で、ピナ・バウシュを観てきました。

いつもの国立劇場とはあきらかに客層が違って不思議な感じ...。
30分前に到着したのですが、当日券売り場は長蛇の列でした。
きっとリピーターだわ~、と、期待が高まります。

「カフェ・ミュラー」
ピナ自身も出演する作品です。彼女の役(というより存在)は、舞台進行に大きな影響は与えないものの、この作品に彼女がなくては成り立たない、そんなポジションでした。
その他のダンサーたちの動きがからみあって、時が過ぎていく、そんな作品です。

私が感じたままを書きますと、
目の見えない女は「困難や苦悩」を表している。
椅子をどけ続ける男は彼女の障害を取り除く「援助者」、たとえば父親のような存在であるが、彼女に手を触れることはなく、本質的な援助者にはなりえない。
上着を着ない男が表れ、女と出会い、愛を感じあう。
若い男が表れ、抱き合う二人を引き裂いて、男が女を抱きかかえるように強要する。若い男は二人の関係を「こうあるべき」と主張する、「世間の目」、言い換えれば「偏見」。
赤い髪の女は「世間一般の女」を表し、最初はおろおろと様子をうかがうだけ、やがて上着を着ない男を愛するが、男はそれを受け入れない。

上着を着ない男と目の見えない女は、関係が深まるにつれて互いを傷つけあう。そして男自身も苦悩を抱えるようになる。二人はバラバラになる。苦悩に耐えかね、地に崩れ落ちる男を女が支える。女はただ援助される側から初めて人を援助する側にたつのだが、この時初めて女の明らかな意思を感じる...。
その間、ピナが全体の空気を支配するような幽玄な動きを続けている。

観てない方にはさっぱり分からないと思いますが...
椅子をどけ続ける男の表情が物悲しくて、舞台空間に流れる不思議な時間経過と筋書きのないような、あるようなドラマ展開に不思議と涙があふれてしまいました。悲しいというわけではなく、前にもこんな気持ちになったことがある、というような、そんな涙でした。

セットの「回転ドア」は、女がその中で
ぐるぐる回るだけで、うまく出られない、困難から脱出できない状態を表していました。三方向の透明な壁(マジックミラー?)は見えない障壁を、舞台上そこかしこにおいてある机と椅子は、日常にある小さな障害を表しているように思いました。

この作品の素晴らしさに圧倒されてしまった...。
変に予備知識を入れずに好き勝手な解釈で見れたのがよかったかも。
パーセルのアリアも美しかったです。


「春の祭典」
もともとはこちらがお目当てでした。どうしてもベジャール版との比較になってしまいますが、ピナのハルサイは、女性の生贄が選ばれるまでが、長くキツイ。ひたすら女性がいたぶられ続け、辛く感じる時もありました。生贄が決まってから、男女とも激しく踊り狂い、最後に生贄の女性が一人で力を振り絞り踊りきる。その周りの男女がなんとも冷ややかで恐ろしい感じさえしました。個々人の表情を見ると、悲しそうな人、哀れむ人、目をそむけている人もいるのですが、全体としては生贄に対して関係を拒むような空気でした。生贄のソロが終わると同時に曲も終わり、暗転。鑑賞後は脱力して拍手もできませんでした。

暗転して数秒沈黙が続きましたが、私の隣の女性は早々拍手を始めました。私は感動してるんだけど、拍手できる気分じゃないなーと思っていたのですが、リピーターなのかピナファンなのか、めちゃくちゃ熱い拍手が送られていました。カーテンコール上のダンサーたちは押し黙った表情のままで、最後にピナが緩やかな笑顔で拍手に答えていたのがとても印象的でした。

私は常々、ベジャールは愛をダンスで表現する天才だと思っているのですが、ピナは人間の苦悩をダンスで表す天才なのかも。本当に素晴らしかったです。別の作品をブッパタールへ観に行きたくなりました。

ついでに思ったのは、ハルサイを「楽曲」としてだけ認識している人や、逆に「バレエ」としてだけ認識している人はもったいないな、と思えました。ハルサイはやはり「バレエ音楽」なのです。

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2006年4月 8日 (土)

東京バレエ団「ディアギレフ・プロ」

最近バレエモードじゃないって言いつつ...。
結局、観に行きました。

「牧神の午後」「薔薇の精」「ペトルーシュカ」の3演目。
19時に開演して、2回休憩があって、20時40分終演。
ちょっとチケットお高いわ...と躊躇していたのですが。
気を取り直して出かけた訳は、オケが入っていたから。
録音テープだったら、行かなかったと思います。

「牧神の午後」
嬉しい誤算、オケが大変良かったです。
指揮者の後ろに座ったので、暗闇に動く指揮棒が見え隠れ。
音が指揮棒から紡ぎだされる感じがして心地よかった。
踊りは、初演時にはスキャンダルになったわけが分かるような。
バレエとしては「かなり気持ち悪い系」。
首藤さん、かなりヤバイ感じで、直視できなかった...。
全体的に不思議な世界観は出ていましたけどね。
初演だからニンフ達がちょっとぎこちなかったです。
音楽が美しくて踊りに勝っちゃったかな~。
今後に期待(再演はあるのだろうか??)

「薔薇の精」
こちらは、オケは中休み?
初めて見たけど、音楽は自分のイメージと全然違った。
ソロで踊っている大嶋君には「薔薇の精」が感じられたけど、
二人で踊ると人間的で、ただサポートしてる感じでした、残念。
高村さんはいつものパキパキ感が合わないのでは~と
思ったけど、今日は少女らしくてとても良かった。

「ペトルーシュカ」
1階前方で見てたのですが、ゆうぽうとのオケピットから
立ち上る音って、意外と前方で聞くほうが良いかも!
オケピの中が見れなくて残念(何を観に行ったのやら。)

ベジャール振付「ペトルーシュカ」と違い、フォーキン振付は
ストーリーが分かりやすかった。衣装も美しかった。
ロシアの広場ってあんなに明るいのか?とも思ったけど、
コールドが皆さん頑張っていました、拍手。
首藤さんはこれまた気持ち悪いペトルーシュカを好演。
こんな不気味な役を2つもこなせるダンサーはそういない!
と、最後になって首藤さんの力を実感したのでした。
カーテンコールで笑顔をみて、「ああ、フツウだわ」と安心してしまったほどです。

カーテンコールでソトニコフが、花束から薔薇を抜き出して
オケピット内のソリストたちに投げ入れていたから、
相当演奏には満足だったのだと思う。私も満足でした。

という訳で、結局は観に行って良かったです。
でも、S席13,000円は高いよなぁ...

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2006年3月11日 (土)

熊川版「眠れる森の美女」

本日マチネを見るためにいそいそと出かけた東京国際フォーラムCホール。
ベルリン・バロック・ゾリステンの感動がまだまだ抜け切らない私。
なのに、(オーケストラの音がダメダメな)バレエをあえて見に行ったのは、
サー・アンソニー・ダウエルが出演されるからです!!

本日の感想。
カラボスのためにチケット代を払ったようなものだが、十分元は取れた!
これにつきます。
いやはや、ダウエル様のマイムの語ること、語ること。
あんな特殊メイクしてるのに表情がクルクル変わるのがよく分かる。
卓越した表現力、動きの隅々まで無駄がなく、あふれる存在感。
圧倒的でございました。ホントいいもの見ちゃったわ。

眠りを見に行くときって、
普通は、「1幕って王子でないんだよねぇ~」なんですが、
今日は、「3幕ってカラボスでないんだよねぇ~(シュン)」。

その他の出演者(っていうか主役のオーロラと王子)について。
ヴィヴィアナ・デュランテは1幕は余裕がなかった気もするけど、
3幕ではさすがに見せるバレエ!どうだ!で、ベテランの貫禄でした。
王子のカルロス・マーティンは、風貌がニコラス・ケイジみたいで、
今ひとつ花がないなぁ。いい人そうなんですけどね~。

あとは、主役デビュー済みの芳賀君、東野さんとかをチェック。
おお、K-Balletまた見に来ようと思いました、いい舞台でした。
先日のラブリーテイスト満開のマラーホフ版よりは好みだ。
クマで見たら、また違うのかなぁ?
荒井祐子ちゃんが久しぶりに見たいんだけどなぁ。
ジゼルって感じが今ひとつしないので、次の演目まで待つかも...。

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