2008年3月15日 (土)

BBCフィルハーモニック管弦楽団

ヒラリー・ハーンをお目当てに聴きに行って参りました。

♪ストラヴィンスキー バレエ組曲「妖精の口づけ」よりディヴェルティメント
♪シベリウス     ヴァイオリン協奏曲 ニ短調Op.47
♪ベートーヴェン  交響曲第7番 イ長調Op.92

~アンコール~

ヒラリー・ハーン
♪J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ
 第3番ホ長調 BWV1006 より 「ブーレ」

オケ
♪ベートーヴェン Gratulations-Menuett

今日のヒラリー・ハーンはシャンパン色のドレス、シルバーのビーズがたくさん縫いこまれていて、大人らしさを感じる素敵な衣装でした。彼女は服装もそうですが、演奏も奇抜なことはせず、とても正統派なのです。今日もその正確で美しく、透きとおった突き抜けるような音を楽しませてもらいました。

コンチェルトは、もっと自分を主張してもいいんじゃないかしら、って思うくらいきちんとした演奏で、ちょっと物足りない気もしたのですが。アンコールのバッハの音は、さすがに感動的でした。どうしてあんな素敵な音がでるんでしょうね~♪

BBCフィルは、器用なオケなんだろうな、と思いました。きっちりと演奏していましたが、指揮者の意図をくんでか、ベト7は不思議な演奏でした・・・。第一楽章は、のだめがドラマになってからというもの、どうも玉木宏と上野樹理が目の前をちらついてしまい、集中できなくて困ります。第二楽章は眠気を誘い、第三楽章はなかなか好ましく、第四楽章は壊れるかと思うような速さで突き進んで終了しました。

ノセダはゲルギエフ風な濃ゆい指揮スタイルでしたが、演奏の勢いからは、やはりイタリア人なのか、『明るい』熱さが感じられました。ゲルギエフの『土臭い』熱さとは少々異なるようです。

終演後、たまたま同じコンサートに来ていた友人とばったり。久し振りに上野でゴハンを食べて帰りました。おかげで長く、楽しい夜が過ごせました。やっぱり月イチくらいで、オケも聴きに行きたいものです。

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2007年11月 9日 (金)

フランス国立リヨン管弦楽団

準・メルクル指揮@みなとみらいホール。


今日は、大変美味しいフレンチディナーをいただいた気分です。


前半、牧神の午後への前奏曲は、優しくてクリーミーな感じ。メンコンはおっとりとチャーミングな感じ。やっぱりおフランスなんだ、でもメルクルの違う一面を見て新鮮、かつ穏やかでハッピーな気持ちになりました。


後半は展覧会の絵。最初のトランペットが元気ハツラツぅ〜!で、まるで子供が初めて美術館に来て、大きな絵画に圧倒されているような印象。ヨーロッパの美術館にいますよね、先生に引率された小さな子供達…。そんなイメージでいくのかな?と、思いきや、途中からメルクル節が炸裂!オケの音がまとまって、うねり始めた〜。でも、ふだんのドイツ風なら低音が地鳴りのように聞こえるところだけど、今日は強い風の様だったな。やはりどこかに軽やかな色彩を伴うオケです。メルクルの棒からいつもとやや異なるふんわかした音が紡ぎ出されても、違和感なくとても心地よく幸せな気分になりました。

香り高いフレンチをお腹いっぱいいただいた後のアンコールには、ドビュッシーの月の光。最後に爽やかなシャーベットを口にしたような…幸せ気分♪でした。


ドイツ的な音がクラシックの正当と思いがち?でも、リヨンの煌めく音はとっても魅力的でした。あのような音が生まれる街って、どんなところだろう…是非行ってみたいものです(ウットリ♪)

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2007年10月17日 (水)

ベルリン・バロック・ゾリステン

先週の木曜日、トッパンホールへ行ってきました。ここって駅から遠くて不便なんだけど、ベルリン・バロック・ゾリステンのためなら、えんやこら。後楽園からわしわし歩きました。翌日のオペラシティはオールヴィヴァルディ・プロだったので、テレマンが聞きたい私は、行くしかなかった。

昨年のMUZA川崎のシアワセ体験を胸に、わくわくして臨んだのです。一曲目のヘンデルの最初の音を聞いて「美しい!」と感動したのもつかの間、「なんか、箱が小さいぞ・・・」と。そうなんです、立派な贈り物が詰められた箱が小さくて、ちょっと窮屈な感じがしちゃってたのです、ん~、もったいない。MUZAの3階正面で聞いたときは、「この人数でこのホールをシアワセいっぱいに満たすとは、すばらしい人々だ!!」と思ったものです。

とはいえ、類まれな音のシャワーを浴びて、体調が回復したのは間違いありませんでした。クリストさんのヴィオラ協奏曲がまた聞けてシアワセ~。アンコールの最後に、私が昨年感激した最初の曲、ヘンデルの「ソロモン」よりシバの女王の入城、が聞けたので、再びシアワセ~。大満足で演奏会が終了しました。

サイン会で町田琴和さんにお話を伺ったところ、「シバの女王の入城は、とても演奏回数が多いし、みんなお気に入りなので、これを最後にやって、スッキリしようよ~って言ったんですよ!」とおっしゃっていました。「私はこの曲で、一瞬にして皆様の大ファンになったのです~」とお伝えしました。

ヴィジュアル的には、すんごくドイツなおじさんたちがバラバラと出てきて何をやらかすのかしらん、という無防備さなのに、演奏すると恐るべき高雅な世界が展開されるというギャップに今年もやられつつ、幸せの余韻を何日も楽しんでおります。ヴィヴァルディのCDも買ってよかった。(やっぱ、オペラシティのコンサートも行くべきだったかしらん…)

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2007年5月 4日 (金)

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン

一昨年から、GWに東京国際フォーラムで開催されている、クラシック音楽のお祭です。「初心者でもOK」がウリの音楽会は敷居が低い様に見えて、一流の音楽家が出ていたりしてあらビックリ、な集いだったりします。今年のチラシには「クラシックのEXPOへようこそ!!」と書いてあります。

でも、実は私、いままで行ったことなかったんです。だって、GWは働いてるし。それに、クラシック音楽に親しんでない人達は、演奏会中でも喋ったり、ビニール袋をガサガサやったり、携帯鳴らしたりするから、ヤなんですよねっ。(特に過去2年のテーマはベートーヴェン、モーツァルトとポピュラーでしたから、本当になんとなく来場した人が多そうで避けていました。)

でも、今年はテーマが「民族のハーモニー」。地味めだし、落ち着いてるかも、なんて思って、今日は仕事帰りにフラリと行ってまいりました。


「プラハ・ガルネリ・ピアノ・トリオ」

♪スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 作品15
♪ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲 第4番 ホ短調 作品90「ドゥムキー」


チラシには「チェコのピアノ三重奏といえば、詩情豊かなこの2曲。酸いも甘いも知った大人のために」と書いてありました。なるほど、です。スメタナは切ない音色や激しいテンポが交じり合って、人の心のざわめきのようなものを感じました。ドヴォルザークは民族音楽的な音色がはっきりでていました。演奏は丁寧で、温かみがあって、素晴らしかったです。(とはいえ、GW働き続けてきた私は、半分ウトウト...。とても気持ちよかったです、ハイ。)

開演時間が22:30と遅いためか、室内楽という渋い選択のためか、大人のお客様ばかりで、普通のクラシックコンサートとほぼ同じ雰囲気でした。ちなみに終演は23:30。こんな時間帯にイベントが成り立つのって東京だけだよな~としみじみ思ってみたりもしました。音響が良くないし、椅子も1時間座れば疲れてくるし、音楽ホールで聴くのに比べると劣る部分も多々ありますが、仕事帰りのひととき、美しい音で癒されて1500円の入場料なら、大変お買い得でした。

ちなみに「プラハ・ガルネリ・ピアノ・トリオ」は土曜日の夜にも公演あり。

行こうかな...。

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2007年2月 9日 (金)

ヴェッセリーナ・カサロヴァ メゾソプラノリサイタル

サントリーホールでカサロヴァのリサイタル、「オール・ロッシーニ・プロ」でした。素晴らしいアジリタで、ロッシーニの難しい曲を、いとも軽々と歌っているように感じられてしまい、ついサラリと聴き流してしまいそうになる程でした。凄いなぁ。

カサロヴァって確かお子さんがいたはずですが、ズボン役を演じるためなのか、いたずらっぽい子供っぽさと上品な大人っぽさが入り混じった感じの素敵な女性です。今日の衣装も、典型的オペラ歌手風ではなくて、育ちの良い女性を感じさせる、上品なドレスで可愛らしかった。

プログラムとしては、アリアの間にオケの小曲が入る繰り返しで、少し工夫が無かった気がします。それと、会場がもうちょっと小さければ、もっと良かったかなぁ。やっぱりオペラで観た方がもっと彼女のよさを感じられるかな、と思いました。あぁ、チューリヒの薔薇の騎士、買うしかないですねぇ。

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2007年1月26日 (金)

プロフェッショナル

今週は6日連続出勤だったし、めったに行かない懇親会(飲み)にも参加したし、オマケに今日は休んでる人のミスを補うべく21時まで残業したので、疲労困憊~。でも、今夜は大野和士が見られる!というわけで、一日頑張れました。NHKの「プロフェッショナル」という番組に、彼が出演したんです。

大野さんといえば、モネ劇場の監督になる前ですが、神奈川県立音楽堂でのオペラレクチャーコンサートに行ったことがあります。歌手を使って実演を交えながら、作品を熱く語ってくれたのですが、確か演歌を引き合いにだしたりして、わかりやすく、ユーモア溢れる解説でした。でもその眼は『この人少々ヤバイのでは』と思わせる程のパワーがみなぎっていて、恐ろしいような感じさえしたものです。そしてそのヤバさが全開となって、シャトレ座の奇跡なんかが起こったわけですが(これも朝日新聞の記事をみて、私は「ひゃー」と声をあげて驚いた記憶があります)。なんというか、彼って日本人離れしたタフガイです。本当に凄いタフ。眼がそれを物語ってます。

番組では、モネ劇場での「トリスタンとイゾルデ」のリハーサルや、スタジオでのピアノ演奏による「椿姫」の解説などがありました。大野さんの一言一言がとても興味深かったです。作品と対話するという作業がとても大切である、という主張がハッキリしていました。あとはあきらめない姿勢がすごいですね。いくら好きなことを仕事にしたとはいえ、あれだけの集中力と体力を求められる仕事で、条件がそろわない時に、それでもあきらめない、という選択をスパッとするのは並大抵なことではありません。なんか...活火山みたいな人です、ホント。

比べるのもおこがましいですが、私なんて全然大変とかいってる場合じゃないし、と妙に納得して、おかげさまで疲れも取れ、すっきりした気持ちで帰宅したのでした。それにしても、イチローの奥様よりきっと大変だよね、大野さんの奥様は...。こちらにも脱帽です。

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2007年1月21日 (日)

新日フィル サントリーホールシリーズ #411

19日(金)に、サントリーホールで今年の初・コンサート。
初・アルミンクでした。

指揮:クリスティアン・アルミンク
コンマス:西江辰郎

♪J.S.バッハ 教会カンタータ第51番
「もろびと、歓呼して神を迎えよ」 BMV51
ソプラノ:森麻季
トランペット:デイヴィット・ヘルツォーク

♪バルトーク ピアノ協奏曲 第3番
ピアノ:松本 和将

♪シューマン 交響曲第3番 変ホ長調 作品97「ライン」

バッハは森麻季の声を楽しみました。彼女の軽やかに転がる声はやっぱりすごいです。ただ、声が大きい歌手ではないので、もっと小さな教会とかで聞いたらしっくりくると思いました。そういう意味では、ドレスデンの来日公演でゾフィーを歌うそうですが、大丈夫かな?と心配でもあります。彼女はオペラよりも宗教曲(ドイツ語系)が合ってる気がします。あと、2ndヴァイオリンとチェロも美しかったです。

バルトークは一転して、迫力ありました。ピアニストの形相もすさまじかったけど、オケも一生懸命だったのでは。観客もこの曲が一番盛り上がったようです。私は1回聴いただけでは曲全体が把握できないので、CDでまた聴くことにします。

シューマン、私の中でスルーしちゃっていた作曲家さんなのですが、この日は「爽やか」な音で、美しい記憶を残すことができたようです。ややサラリとした演奏、という感じもしなくもなかったですが、逆にいえばとっても軽やかで、個人的には好ましかったです。5楽章の最後は、若々しいというか、爽快というか、すごい勢いでキリッと纏め上げられました。

サラサラの金髪でクールなのかと思わせておきながら、手足はロボットのようにカクカクと激しく動き回るアルミンクの若々しい(?)指揮っぷりも、面白かったです~♪ なんか終演後も楽しそうでした。最初から最後まで、なんかいい人そうだわ~という雰囲気で、このオケも和やかになるわけだ~、なんて勝手に想像してみたり。次回は3月ですねぇ。あ~、モツレクがある...行こうかなぁ...誕生日だなぁ...。

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2007年1月11日 (木)

予習中

今年の初コンサートは、19日の新日フィル。
アルミンク初体験&西江王子詣で...楽しみです。(もちろん音楽を聴きにいくんですよ~。)で、シューマンの交響曲3番「ライン」をCDで予習中。手元にあるのはバーンスタイン指揮&ウィーンフィル。

えーと、シューマンって奥さんがクララですよね、という程度にしか存じません、というかCDもろくに持っていませんでした。ウィーンフィルのコンサートで偶然にも交響曲2番を2度も聴いたことがある(ということに、だいぶ後になって気づいた)のに、全然記憶に残っていない、という有様。私とシューマンの関係が今ひとつなのかしらね~と思っていましたが、私がときどきおじゃまするブログにも、シューマンのマイナーぶりがコメントされており、そーかー、と納得してみました。

そういえば、準メルクル&N響のシューマン交響曲集が昨年末に出てましたが、まだ買ってない...。アルミンクが私のシューマンに対する印象を深めてくれることを期待しつつ、19日のサントリーへ行って、その結果がどうあれ、その後メルクルのCDを買うことにしましょうか...っていきなり1月はシューマン月間になってしまうようです。

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2006年12月12日 (火)

新日本フィル「第九」

新日フィル「第九」@サントリーホールです。

指揮:広上 淳一

ソプラノ:大隅 智佳子
アルト :黒木 香保里
テノール:佐野 成宏
バリトン:堀内 康雄

今日のお目当て(!)はコンマスとバリトンだったのですが、結果的にはコンマスとテノールに満足して帰ってまいりました。コンマスは髪を切ったようです(演奏と全然関係ないですね...)。テノールの佐野さんは視線もお声も美しかったです。バリトンの堀内さんは、以前よりもかなり体格が...今日はいまひとつ迫力に欠けた感じです。昔々、横須賀芸術劇場でボエームを見たときはスリムで若々しくて、その印象が強かっただけに、ちょっと残念。ドレスはソプラノの方が素敵でしたが、声はアルトの方が良かったです。

肝心のオケですが、指揮者のアプローチが、いまひとつ好きになれませんでした。第一楽章は各パートの音は良く聴こえるけれど、全体感がないといいますか、縦糸はしっかりしてるのに、横糸がないじゃない?って感じでした。指揮者は、クリスマスの居間で第九のレコードがかかっていて、うれしくて飛び跳ねる小学生の坊やみたいに見えてしまった...。第二楽章は個人的に好き(パリ・オペラ座バレエ団の来日公演を思い出すからです)、オケの音もまとまってきた感じでよかったです。第三楽章は綺麗でした。コンマス西江氏にちょっとうっとりしてみました。美しく細く切れる音、いいです~。

第四楽章は、指揮者が色々手を入れすぎかな?っていう気がしましたが、合唱は気持ちよく歌えたのではないでしょうか。本来、交響曲の「楽章」として成り立つべきなのだと思いますが、「合唱」優先で成り立っていたと思います。でも、お客様は結局のところ合唱を聴きに来ているのだから、それはそれで正解なのかもしれません。第四楽章になってからの客席の空気はやっぱり違いましたから。

なんだかんだいって、最後まで聴いたらこの曲のパワーで満足させられてしまうところが、すごいなぁ、と思ってホールを後にしました。

最後におまけ。左はサントリーホールのクリスマスツリー、右はアークヒルズのイルミネーションです。
TreesTreeark

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2006年11月21日 (火)

水戸室内管弦楽団 鎌倉特別公演

月曜日の夜に鎌倉...。私の勤務地は文京区...。
仕事をしつつも、夕方になるにつれ徐々にソワソワ...。
定時退社しダッシュで鎌倉へ向かったのですが、当然プレトークには間に合わず、開演直前に到着となりました。

指揮:準・メルクル
テノール:イアン・ボストリッジ
ホルン:ラデク・バボラーク

♪R.シュトラウス:組曲「町人貴族」 作品60
♪ブリテン:セレナード 作品31
♪ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 作品93

個人的なお目当ては指揮者ですが、素晴らしいメンバーで感激でした。友人が譲ってくれた席がなんと最前列。なんといっても、ソリストお二人の技量に圧倒されました。

「町人貴族」はオペラや演劇、バレエ等を思い出させるような、明るく軽やかな旋律。登場人物が動き出すようなイキイキとした音に魅了されました。特に、管が秀逸で、オーボエが鳴っている時は、舞台上でダンサーが楽しげに踊っているような音、本当にウキウキさせられました。逆に弦は少々重たい感じがしましたが、ヴィオラのモーリン・ガラガーさんは素晴らしい音でした。管が「踊り」なら弦が「語り」という感じかな。また、メルクル指揮のオペラが早く観たいよ~、と思いました。

セレナードは初めて聴いたのですが、もう本当にソリストの力量に感服でした。最前列なので、どーんと目の前にバボラーク&ボストリッジが!ホルンの柔らかく美しい音~!ボストリッジの美しい声~!特に、長身のボストリッジは存在自体が怪しくも美しい...。すっきりと英語の発音が聴き取れるのは、声楽家としての素晴らしい力量あってこそですよね。おかげで声や音色だけではなく、重ねた言葉の一つ一つが心に訴えてきました。圧倒されたあげく、終わって数分して感激がこみ上げて、じわりと涙がでてしまいました。

休憩をはさんで、ベートーヴェンの8番。これはもう少し後ろの席で聴きたかったかな、と思いましたが、第一楽章のすっきりした音などは大いに楽しめましたし、全体を通じて演奏家の皆様の表情が見て取れたのがよかったです。指揮者も指の先まで使って表現を求めていました。うーん、この内容で、このメンバーでもう一回聴きたいっ、と思ったのですが、あとは福岡公演のみって、行けるわけないのでした...。

終演後は楽屋口でメルクルさんにちょこっとご挨拶して、他のメルクルファンと公演の感想を語りながら、食事して帰りました。次にメルクルさんにお会いできるのは来年なのですが...。来年はリヨン管、ドレスデンの「ばらの騎士」と盛りだくさんで楽しみです。

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2006年11月12日 (日)

モーツァルト 珠玉の協奏曲集Ⅳ

日曜日の午後、オールモーツァルトプログラム。
美しい休日の過ごし方だわ~、なんて思って出かけましたが。
みなとみらいホールに向かう道のり、大勢の親子連れやカップルをかきわけて、ようやくたどり着きました(^^;)

♪ホルン協奏曲 第三番 変ホ長調 K.447
ホルン:吉永 雅人

♪ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364
ヴァイオリン:西江 辰郎
ヴィオラ:篠崎 友美

♪ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
ピアノ:アレクサンダー・コブリン


ホルンを演奏したことはおろか、触ったことすら無いド素人の私が見ても、あれは難しい楽器だと思います。肺活量もいるだろうし、重たそうだし、か弱い女子には到底こなせないでしょう(外国オケではたまに女性演奏家もいますね。)この曲を聴きながら、なぜか私は「世界のホルン人口を増やすには、どうすべきか?」ということを考えていました。もしも、メタボリックシンドロームの子供達に治療の一環としてホルンを与えたら、若きホルニスト(っていうのかな?)が激増して、学校なら練習も沢山できるし、ホルン吹いてれば、お菓子も食べられないし一石二鳥だね...と、本当にしょうも無いことを考えているうちに、演奏は無事終了していました...。 ホントすみません。


ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲。
私的に本日のメイン...。
第一楽章は西江さんの音を確認しつつも、私的にはヴィオラの音のほうが好きかもなんですけど~、と勝手に慌ててみたりしました...。ヴィオラの篠崎さんはおそらく「陽」の音を持ち合わせた方とお見受けいたします。
第二楽章はハ短調、西江さんの悲しげな陰影のある音が良かったです。やっぱり彼は悲しい音が似合う王子なのかしら?でも日曜日の午後でモーツァルトなんだから、幸せでふんわりした音も聴きたいわ、と勝手なことを考えておりました。
第三楽章は再び変ホ長調。陰のある感じの音には変わらなかったのですが、終演直前がとても良かった。うまく表現できないのですが、最後の集中力は本当に素晴らしく、まさに「西江さんの音」を感じたのです。『モーツァルトではなく、オレの音を聴け』(とは西江さんは絶対に仰らないと思いますが (^^;))、そんな感じを受けたような...? いずれにしても、自分が思い込んでいる(刷り込まれている)モーツァルト的なものは排除してかかった方がいいのかもしれないな、と感じました。西江さんの硬質で悲しげな細く美しい高音が、彼がモーツァルトにこめた音なのであって、今日はその音を聴くために来たのだ、と納得したのでした。


休憩をはさんで、後半はピアノ協奏曲第20番。アレクサンダー・コブリンは、ユンディ・リとショパンコンクールで争っていた様子を、当時NHK特集で見ました(たしか彼女とショパンコンクールに来ていた)。実演に接するのは今日が初めてです。チラシの写真は満面の笑みなのに、舞台袖から出てきたご本人の印象は結構神経質そう? 真面目そう~に指揮をしていました。ピアノの演奏は硬質ですが緩急があり、清爽感がありました。ちなみに、第二楽章後半はちょっぴり寝ましたが、音が綺麗だったんで(言い訳)。アンコールで弾いたハイドンのメヌエットは多少遊び心を入れて、でもカッチリと美しくまとめていました。プロフィールを見ると、まだ26歳ですね~。若くて勢いがあると言うのは素晴らしいことです、と年寄りみたいな感想ですが正直にそう思いました。将来は指揮者になるのかな~?


3つの協奏曲を同時に聴くというのは、なかなか面白かったです、これもモーツァルトイヤーならではでしょう。最後まで新日フィルのメンバーが笑顔で答えていたのも見ていて気持ちが良かったです。(ちなみに、演奏と全然関係ありませんが、西江王子の演奏する立ち姿も、私的には今年一番良かったです。)

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2006年11月11日 (土)

神奈川フィル 第230回定期演奏会

仕事休みだったので、家でのんびり過ごしてから、みなとみらいへ。
なんといっても、今日は「二胡」に興味深々。

「アジアの時代」
指揮:シャオ・エン
二胡:シュイ・クゥ

♪チェン・イ:歌墟(アンティフォニー)
♪ワン・イェンチョウ:百鳥朝凰
♪チェン・イ:胡琴組曲

(シュイ・クゥのアンコール曲)
♪黄海懐:賽馬

♪シベリウス:トゥオネラの白鳥
♪ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」


「百鳥朝鳳」では、二胡によって鳥の声や様子が巧みに表現されていました、二胡の柔らかく澄んだ響きといったら。あんなに激しく弓を動かしているのに、ちっともにごった音が出なくて感激でした。また、シュイ・クウさんがとても楽しそうに演奏していたのが印象的でした。

「胡琴組曲」では、第一楽章は『二胡』、第二楽章は『中胡』、第三楽章は『京胡』と、三つの楽器を持ち替えていました。それぞれの楽器の違いを味わえただけでとってもお得な気分。第三楽章で使用される京胡は京劇で用いられる主要な楽器とのことですが、最初の音を聴いただけで以前観た京劇の舞台を思い出し、それだけで舞台が踊りだすような気がしました。パーカッションも多用され、前半は中国パワー全開、という雰囲気でした。

この後にアンコールで演奏された「賽馬」は素晴らしかった。
二胡ひとつであれだけの音が出せるとは、脱帽です。馬の蹄の音、いななき、駆け足する様子など、次々と繰り出される音に圧倒されました。二胡という楽器の可能性をしみじみ思い知らされた感じです。


後半は、今日のテーマと相容れない感じもしますが、指揮者が中国人だからいいのかな? 「トゥオネラの白鳥」は丁寧に演奏されてよかったですが、「火の鳥」の方は個人的には指揮者の解釈が好みではありませんでした。バレエを知っていると、どうしても演奏だけの時の解釈についていけないことがあるんですね。先入観かもしれないけど、バレエとしてよりも京劇っぽい「火の鳥」に感じちゃった。たとえば、カスチェイの踊りなんて、いきなり激しく盛り上がっちゃったでしょう、これって勧善懲悪な京劇的解釈だと思うんですよね~。どうしても、バレエ音楽は自分の中ではバレエ優先になってしまい、損した気分です。

オケの方は指揮者の意図を汲んで丁寧に演奏していたので好感持てました。チェロ、ハープ、コンバスなどがとても良かったと思います。今日は席がかなり前方だったので、パーカッションの動きや金管の辺りがあまり見えず、少々残念。みなとみらいホールはどの辺りが一番オススメなのかな??

今日は大学時代の友人と一緒でした。オーケストラを聴くのも悪くないと思ってもらえたかな?あんな素晴らしい二胡を聴けただけでも、今夜はお得でした。いろんな楽器と共演することで、オーケストラにとっても新しい刺激があるのでしょうね~♪

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2006年11月 7日 (火)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

仕事を定時に切り上げて、今日はMUZA川崎へ。

指揮:ニコラウス・アーノンクール

♪モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K543
♪ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92

4階席正面の上手側で聴いてまいりました。
自分の目当てはベト7だったので、前半モーツァルトについては、あんまり感想がないんですが、とにかく弦がきれいだなぁ~、指揮者は「すべての音符を無視することなく、一小節たりとも手抜きをしないこと」を求めているのだろうなぁ~とは思いました。それくらいキッチリオシゴト、って感じでした。古楽奏法とか詳しいことは分からないのですが、今はもう21世紀なんだけど、目の前の音楽は20世紀アナログ全盛古きよき音、という雰囲気で、この後BPhとラトルで同じ曲聴いたらどうなっちゃうのかな、なんてくだらないことを考えておりました。ウィーンフィルを聴くとその華麗な音にウットリすることが多いと思っていたけれど、前半はかなり冷静に聴いてました。

一方、後半のベートーヴェンの方は、第2楽章と第4楽章が凄
かった。第1楽章が始まった時は、モーツァルトと同じ感じだったので、ええっ期待はずれか?と心配だったのですけれど、指揮に対する楽団員の集中力も素晴らしく、だんだんと盛り上がっていきました。第2楽章はアーノンクールの意思がハッキリ演奏に出ているというか、ああ、こんな楽章だったのか~としみじみ聴き込めて良かった。第4楽章はそれまでの遅いテンポから一気に爆発して、メンバーも残りの体力出し切れっって感じに演奏していました。でも激しいだけじゃないのですよ、うーん言葉で上手く表せないのだけれど、とにかく興奮しました。なんていうのか、若者が勢いで興奮するっていう感じじゃなくて、真綿で首を締められるみたいなひたひたと迫りくる興奮っていうか(表現がアヤシイでしょうか...)。アーノンクールのパワーなんでしょうね。

個人的にはベト7の第4楽章を聴いて、満足だったので、アンコールはいらないと思ったのですが、そこは日本のお客様が納得なさらないでしょう、とばかりにアンコールがあり、それもなぜかベト8の第2楽章で、何故~?と思ったけど、今日のなかでは一番リラックスした美しい音だったので、良かったです。

とはいえ、今日は「脳に刺激を受け、頭で理解する」ような演奏会だったかなぁ、と思います。涙腺や鳩尾にズンとくる感じではなく、脳へ刺激が伝わり、手元がしびれる、って感じ? 感激しつつも、少々不思議な気分でMUZAを後にしたのでした。

Wph

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2006年11月 4日 (土)

最近のCD

11月になってから、CDを既に3枚を購入。

Nov


まずは、1日のリサイタルで購入したカプソン兄弟の「インヴェンションズ」(手前)。演奏会の熱気がすごかったので、CDではいたってクールに聴こえてしまいます。が、冷静に聴いてもまた良いです。アイスラーの二重奏曲なんかも是非ナマで聴きたいなぁ。

奥の2枚は昨日横浜のHMVで購入。
左が「イドメネオ」のハイライト、先日の新国立劇場を思い出すために購入しました。このCDも綺麗ですが、新国の上演はやはり高品質だったのだと実感しました。バロック~モーツアルトあたりまでのオペラは、歌手次第で演奏の雰囲気がだいぶ違ってくるのではないでしょうか。3幕の「声」の前に入るティンパニとホルンが、結構ワーグナーっぽい音ですし、今回の新国の
キャストは良いセレクトだったのだな、と実感しました。

右はニコライ・カプースチン「24の前奏曲」です。これも先日の西江&アンダローロリサイタルで、アンダローロがアンコールに弾いていた作曲家なので購入しました。カプースチン自演のCDです。写真で観る限り、「ロシアのオジサン」(失礼...)ですが、超絶ピアノがジャズっぽくて、かなり興奮します。オトナなCDですので、クラシックに興味のない皆様も是非お聴きくださいませ。

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2006年11月 1日 (水)

ルノー・カプソン&ゴーティエ・カプソン

トッパン・ホールで、ヴァイオリン&チェロの兄弟デュオ・リサイタルです。

♪シュルホフ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲
♪ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ

♪ギデオン・クライン:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲
♪コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op.7

アンコール
♪ヘンデル(ハルヴォルセン編):パッサカリア
♪バルトーク:ハンガリー民謡集より
♪J.S.バッハ(f.ノイマン編):2声のインヴェンションより第2番
♪J.S.バッハ(f.ノイマン編):フランス組曲第2番よりアリア

ええーと、今日は、とにかくなんだか、ビックリして参りました。
演奏が始まった時、「この人たち、宇宙から来たんでは?!」と思ってみたりしました。とにかくふつーに歩いて舞台に現れ、グキッとおじぎして、いきなりふ~んと演奏をはじめたわけで。「宇宙から今きたけど、この楽器弾けそうだから、ちょっと弾いてみるね(ラララ無人君~♪)」なノリでしたから...。(ファンの方、ごめんなさい。)

その時点で「えっ?」って感じなのにですよ、その音色がっ!
「今まで、私ってヴァイオリンの音を聴いたことなかったのね~」「チェロってこんな音も出るなんて、ダレも言ってなかったじゃん」という感じなのでした。とにかくですね、今まで聴いたことない綺麗な音で、かつヴェテランの名演奏家にはない、勢い、若さ、パワー、なんだろう?に、圧倒されちゃったのです。力をこめて弾いているのに、余裕で軽やかな華麗なる高音をかもし出し、音はスイートスポットどんぴしゃりなのでございました。いや~、凄かった。

とりあえず、今日の曲目はコメントできるほど存じませんけれども、シュルホフとコダーイがとっても好みでした。(ラヴェルだけ何故か眠気に襲われたのですが。)彼らは、おフランスご出身なのですが、大草原の乾いた大空っていうか、土の匂いっていうか、結構ユーラシア大陸な音をかもし出していました。(私のフランス感なんて、相当適当なもんですが。)

で、アンコールはそれこそ、ど~も、ど~も、って感じに出てきて、体をバキッと折って髪はバサッとして挨拶したと思ったら、ほれっ、と演奏をはじめちゃうわけです。なのにまたスンゴイ音出してくるから~、ちょっと待ってくださいよぉ、という感じです。あと、バッハは反則ですが、良かった。今日は涙腺にくるというより、鳩尾にくる演奏会でした。でもスゴイ。CD買ってみましたが、あれは生で聴かないとわからないであろうと思われます。ああ、次回はいつかな?

サイン会は大勢並んでいたので、あきらめましたが、サインするお二人をこっそり(?)撮らせていただきました。(右:兄ルノー、左:弟ゴーティエです。)
Capucon

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2006年10月29日 (日)

秋の夜に

現在のお気に入りは、
♪フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調

大人っぽくて美しいですよね、秋の夜にぴったり。
久々に演奏会の感激を長~く引きずって暮らしております。
うっとり、幸せ。

(演奏会は西江&アンダローロ、CDはMIDORI&McDONALDです。)

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2006年10月24日 (火)

マキシム&モスクワ・フィルハーモニー交響楽団

お誘いを受けて、東京芸術劇場へ出かけてまいりました。

指揮:ユーリ・シモノフ
ピアノ:マキシム

♪シューベルト:ロザムンデ序曲

♪リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 作品124

♪ドヴォルザーク:ニュー・ワールド・コンチェルト(ジョン・レハネン編曲)

♪バンブル・ビー(マキシムのアンコール曲)

♪チャイコフスキー:バレエ組曲「眠れる森の美女」作品66
(ユーリ・シモノフ抜粋による)


今日のお客様の大半は「マキシム」ファン。つまり、通常のクラシックコンサートとは違う感じでしょう。そう覚悟して出かけたので、結構楽しかったです。(演奏中に喋ったり、黒飴をかじる!オバサマにも耐えられました、私も大人になったわ~。)

ロザムンデ序曲は「前座」状態。演奏もパッとしませんでした。
ロシアモノとか演奏してくれる方がいいのにね~。

リストはですね~、一応クラシックなノリで演奏しているものの、やはり「マキシム風」でした。彼なりの解釈で演奏していたと思いますし、悪くはなかったと思いますが、オケとかみ合っていたか、という点ではかなり微妙です。また、オケも気合が入っていなかったと思います。(金管、木管あたりは、2軍レベルでした。)先日ツィマーマンのCDの演奏がフツウだと大口をたたいた自分を反省しました。フツウって素晴らしいですね...。

今回の狙いは「正統派クラシックも弾くマキシム!」だったのでしょうが、実際のお客様のニーズはもっともっとアップテンポにアレンジしたマキシムなのだと思います。リストではあきらかに戸惑っていたお客様達も、ニュー・ワールド・コンチェルトや、バンブル・ビーは、拍手喝采でした。マキシム自身、どういう方向性で進むのか悩んでいるのかもしれませんね~。正統派クラシックを目指すのであれば、リストのミスタッチは多すぎたかもしれません。

休憩をはさんで後半1時間はずーっと「眠れる森の美女」。マキシム目当のお客様は、きっとお疲れになったと思います(実際、途中退席者がチラホラ)。

が、バレエ好きな私は、いつもピットから聴こえる音が目で確認できるので、興味津々でした。なんせ、木管の一番が軒並みベテラン層に入れ替わり、オーボエのオバサマとフルートのオジサマなんて素晴らしいお仕事をしていましたので。ハープのオバサマはちょっと力が余ってんじゃないの~っていうくらいの気合でした(弦が切れるかと思ったよ。)

それに、このマエストロ、指揮しながら踊っているのか、というほどノリノリでした。きっとバレエ好きなんですよ。バレエ知らない人には、苦行だったのでは...。カラボスが踊るシーンの指揮っぷりなんて、あなたがカラボス?!みたいに激しいアクションでしたからね...。

マキシムを聴きに来た人には不完全燃焼だったと思いますが、私にとっては、後半のモスクワ・フィルが何気に楽しくて良かったかな、という夜でした。

(おまけ)
東京芸術劇場へ行ったため、またしてもアルミンク・デビューを逃しました。1月19日までおあずけ...。

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2006年10月19日 (木)

西江辰郎&ジュゼッペ・アンダローロ デュオリサイタル@三鷹市芸術文化センター

三鷹市芸術文化センター 風のホールで行われたリサイタルです。
こぢんまりとした、とても気持ちのよいホールでした。

♪モーツァルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 変ロ長調 作品454

♪プロコフィエフ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 ニ長調 作品94

♪フランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調

(アンコール)
♪クライスラー:
♪カプースチン:「ジャズ組曲」より第8番
♪プッチーニ:「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」

西江さん、今日はモーツァルトを丁寧に優しく扱っている感じでした。
例えて言えば、まだ青く硬い蕾だけど、うっすらと色を感じるような状態かな。ふんわりと大きな大輪の花を咲かせて欲しいな~。でも、今日はピアノよりも音が立っていたと思います。西江さんのモーツァルト、今後が楽しみです。

プロコフィエフは、1番を演奏するのだと勘違いしていて、2番だったので、あらら。上手く感想が書けません。でも、お二人のパワーが溢れんばかりに注がれていましたね。

フランクは、本当に素敵でした~。火曜日よりも余裕を感じた第一楽章、大人っぽくてちょっとウットリ。第二楽章はやはり二人の情熱がぶつかりあい。第三楽章のVnのレチタティーヴォがふくよかな音で凄く良かったです。ホールの違いのせいだけじゃなく、演奏に磨きがかかったのですよね。ああいうふくよかな、まろやかな音をこれからもいっぱい聴きたいな~。そして第四楽章、主題を追いかけあうスピードが最後までここちよかったです。

今日は会社の同僚と一緒に行ったのですが、クラシックにあまりなじみの無い彼女曰く、自由席ということもあり、リラックスした雰囲気でとても良かったと言っていました。今日のお客様はとっても落ち着いた感じで、客席全体がおっとりとした、あたたかい雰囲気でしたね。室内楽コンサートの魅力をまた発見した夜でした。

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2006年10月17日 (火)

西江辰郎&ジュゼッペ・アンダローロ デュオリサイタル@東京国立博物館

東京国立博物館 平成館ラウンジでのリサイタルでした。
日没後の暗闇をほのかな照明が照らして、ふんわりとした夜更け。
本館前のゆるやかなカーブを通り過ぎて、近代的で美しい平成館へ。
演奏会への期待がゆったりと湧き上がります。

♪モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 作品454

♪ラヴェル:「夜のガスパール」より「オンディーヌ」
♪アレンスキー:ヴァイオリンの為の4つの小品より「セレナーデ」
♪ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲

♪フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調

(アンコール)
♪カプースチン:「ジャズ組曲」より11番&8番
♪プッチーニ:「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」
♪クライスラー:ジプシーの女

西江王子のモーツァルト、う~ん、どうだろう~、と勝手ながら期待&不安で聴きました。予想にたがわぬ鋭いモーツァルトでしたね。アンダローロのピアノは柔らかいモーツァルトだっただけに、もうちょっと優しい音になると嬉しいなぁ~。一曲目だったから、まだエンジンがあたたまっていなかったのかもね?

アレンスキー、ファリャでは、いつもの切れのある美しい音が聴かれました。ファリャはかなり気合を感じたのですが。以前何かインタビュー記事で、ヴァルガ先生に「お前の弓は刀か」と言われたことがあると、読んだことがありますが、まさにそんな感じ。演奏の前に東京国立博物館本館に飾ってある国宝の刀を鑑賞されたのではないかしら?なんて勝手に思ったりしました。

フランクはですね、予想に反してとってもよかったです。というのはフランクの味付けって、こういうのもアリなのだわ、という良い意味での裏切りがあったからです。私のイメージでは大人っぽく少し力を抜いて演奏するものだと思っていたのですが、若い二人の情熱がこめられたフランクもとっても素敵でした。こういう瞬間に立ち会えるのが、演奏会の魅力ですよね♪

今日は演奏の途中でトークタイムもあり、日経新聞の編集委員である池田氏(ショッキングピンクのネクタイで登場)が司会をされていました。アンダローロさんに、西江さんのどこが好き?っていう質問をしていましたが、(イタリア語の通訳を介して出てきた言葉が)「体以外は全部好きだ」という回答で笑えました。

アンダローロの演奏は初体験でしたが、本当に良かった。今日はアンダローロにハマッてしまいました。まだ24歳だそうです、これからが楽しみですね。ラヴェルも良かったし、アンコールのカプースチンなんて凄く素敵でうっとり。最近JAZZにも興味津々の私にとっては、ツボでした。終演後にサインをもらいましたが、とっても気さくで(というか単に若者だということか)、大きな手でぶんぶん握手していただきました~。

池田さんも仰っていたことですが、二人はまだ若いし荒削りなところもあります。でもヴェテランの演奏家の完成したコンサートばかりではなく、こうした若い演奏家のこれからの変遷をたどりつつ音楽を楽しむのって、凄く贅沢で美しい時間の過ごし方だと思いますね。
というわけで、木曜日の三鷹にも参ります。無事に仕事を切り上げて会社を出られるだろうか...。

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2006年10月15日 (日)

ルツェルン祝祭チェンバー・フェストⅡ

サントリーホール大ホール 17時開演
こちらは満席でした。ポリーニ効果でしょうね。

♪モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調K581
クラリネット: ザビーネ・マイヤー
ヴァイオリン: アントン・バラコフスキー/グレゴリー・アース
ヴィオラ: ディームート・ポッペン
チェロ: ヴァレンティン・エルベン

(アンコール ウェーバー:クラリネット五重奏曲より)

♪ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調op.34
ピアノ: マウリツィオ・ポリーニ
ヴァイオリン: コーリャ・ブラッハー/アントン・バラコフスキー
ヴィオラ: ヴォルフラム・クリスト
チェロ: マリオ・ブルネロ

(アンコール ブラームス:ピアノ五重奏曲より第3楽章)


アンデルセンでパンを4個も食べたせいでしょうか...。モーツァルト、とっても良く眠れました...。この曲だけはちゃんと知ってたから油断したのかしら。でも、耳は起きてたと思うんですよねぇ~(本当かっ?)

ザビーネ・マイヤーは笑顔で観客にご挨拶、P席にもくるりと向いてちゃんとご挨拶。出てくるときも颯爽としていて、感じ良い人だな~って思いました。ドイツ語で言えば、sehr sympathisch! ってところでしょうか。もちろん演奏は素晴らしかった。先日聴いたポール・メイエのくっきり系に比べて、優しさが感じられる音でした(曲のせいもありますね)。ちなみに、フェストⅠにでていたヴォルフガング・マイヤーの妹なんだそうですが、何歳はなれてるのかしら? ザビーネさん凄く若そうだけど、結構なキャリアなのかな? 笑顔が素敵で綺麗な方でした。あと、チェロの人良かったです。

ブラームスは一転して、緊張感ただよう中聴きました。ただ、フェストⅠからずっと集中して聴いていたので、とっても疲れてしまって、感想はちょっと書けません。とっても濃厚な演奏だったことは間違いないです。ここでもクリスト氏は活躍されて、ところどころ美しいヴィオラの音が聴けて嬉しかった。ブラッハーはフェストⅠの方が良かった気がします。

演奏と関係ありませんが、ポリーニ(初めて見たのですが)歩く姿は結構お年寄りっぽいですよね(失礼!) もちろん演奏をはじめるとシャキッとしていましたけど、ちょっとビックリしました。でも最後にファンからプレゼントを受け取って、下手のドアに引っ込むまで「これは何だろう?」みたいにしげしげと眺めていたのが、可愛かったです(多分実物は怖いんだろうけど)。

フェストⅡは客層もややリッチな雰囲気の方が増えて、会場も盛り上がっていました。オケ公演は高くてとても行けませんが、お安い室内楽でも十分に楽しんで、ルツェルンの雰囲気を味わうことが出来ました。

Lucerne

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ルツェルン祝祭チェンバー・フェストⅠ

サントリーホール大ホール 13時開演
素晴らしい演奏会でしたが、空席は結構目立ちました。
入りは8割かな?

♪ストラヴィンスキー:「兵士の物語」組曲
ヴァイオリン: コーリャ・ブラッハー
コントラバス:  アロイス・ポッシュ
クラリネット:ヴォルフガング・マイヤー
ファゴット: ギョーム・サンタナ
トランペット: ラインホルト・フリードリヒ
トロンボーン: マーク・テンプルトン
パーカッション: レイモンド・カーフス

♪メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調op.20
ヴァイオリン: コーリャ・ブラッハー/竹澤恭子/ラティカ・ホンダ=ローゼンベルク/アレハンドロ・カレーニョ
ヴィオラ: ヴォルフラム・クリスト/豊嶋泰嗣
チェロ: 堤 剛/イェンス・ペーター・マインツ

待ちに待った、クリスト氏の音が聴ける~と行ったのですが、取ったお席はB席(RAブロック)だったため、後ろから眺めることになりまして、そういう意味ではやや失敗? が、チケット代はたったの1000円!信じ難い程のコストパフォーマンスでした。

ストラヴィンスキーの曲って、明るい音の中に不安な音が散りばめられていて、いつもどこかで怖さを感じるのですが、今日の演奏は不安な音もまろやかに演奏されていた気がします(日曜日の午後から怖さ全開でも困りますね...。) コーリャ・ブラッハーの高音は力みが無いのに、素晴らしく張りがあって美しかった。コンバスの方もお上手でしたし、ラストのパーカッションも美しかったです。

メンデルスゾーンは、出だしの音で涙がつーっと来てしまいました。弦の音が八つ重なって、妙なる調和。お目当てのクリスト氏は四角い眼鏡をかけていて、お茶の水博士入ってましたが...演奏は美しかったです。ソロがほとんどないのが、残念でした。この曲もブラッハーは素晴らしかったです。竹澤さんも体を大きく動かして、演奏されてました。

終演後、フェストⅡまでの間にアンデルセンで食事をしていたら、クリスト氏が来店され、声をかけちゃおうかしら~!なんて思ったのですが、彼が注文した「パンプキンスープ」が「ソールドアウト」と言われ、ご不満な様子...。実は一足先に食事をしていた私は、そのパンプキンスープを頂いていましたので、声かけられなくなりました(^-^;)

フェストⅡへ続きます...    

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2006年10月14日 (土)

CDを買いに

いろいろと予習のために、CDが欲しくなり、銀座へ行きました。

来週、新国立劇場で観る「イドメネオ」のCDは気に入るものが見つからず。生舞台で初体験することになります。果たして、吉と出るか凶と出るか(もっと早く探せって話ですが、だいたい準備はギリギリまでしないタチですので。)藤村実穂子さんに期待しております。

来年9月に歌う(といっても、合唱の一人ですが)、メンデルスゾーンの「エリア」は輸入版を購入しました。1年後だとノンビリ構えていると、アッという間に演奏会になっちゃうので、今年の反省をこめて、こちらは真剣に聴きこむつもりです...。ちなみに、来年もサントリーホールで歌えて、とても幸せなのですが、オケが新日フィルじゃないのが、かな~り残念(いや、東フィルなんで、全然文句言える話ではないのですが。)

それから、再来週行くコンサートの予習用にリストのピアノ協奏曲を購入。ツィマーマン・小澤征爾・ボストン交響楽団ですが、フツウでした。なんというか、もう少し味付けが欲しいというか。コンサートに違う味付けを期待して、とりあえず予習を終えました。


おまけですが、新譜の棚に、東京バレエ団のプリンシパル上野水香がセレクトしたバレエ音楽CD「Jewels of Ballet」が並んでいたので、試聴だけ(ごめんなさい~)してきました。
プロコフィエフの「ロミ・ジュリ」や「シンデレラ」、チャイコフスキーの「くるみ」「白鳥」「眠り」、ミンクスの「ドン・キ」から一部抜粋で、バレエファンなら踊りが目に浮かぶ、『うっとりシーン・セレクション』でしたが、クラシック音楽だけでご存知の方には、なんじゃこの選択?と思うかもしれません。

あらためて音楽だけ聴いてみると、プロコフィエフは全くもって演奏の出来次第で結果が左右される、つまりダメなときは曲がほんと退屈になっちゃうね~と思い、ミンクスは音楽が単純なので踊り無しで聴くのはつまらないなぁ~と思いました。チャイコフスキーは(特にくるみは)曲が素晴らしいせいなのか、何故か演奏が上手くても下手でも不思議といい曲だと感じます。私は「くるみ」を聴くと何故か涙腺ゆるむんですよね~(特にロイヤルのDVDを観ると毎回泣けます~。)

明日は、サントリーで午後ず~っと室内楽です。

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2006年10月 5日 (木)

神奈川フィル 第229回定期演奏会

みなとみらいホール19時開演、17時過ぎにコソコソ会社を出て(笑)
片道約1時間半もかけて、行って参りました。

「フランス近代の色彩」
指揮:パスカル・ヴェロ
クラリネット:ポール・メイエ

♪ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
♪フランセ:クラリネット協奏曲

♪ラヴェル:バレエ音楽「マ・メール・ロワ」
♪ラヴェル:ラ・ヴァルス

(クラリネットのポール・メイエのアンコール曲)
♪ステファン・ソンドハイム:センド・イン・ザ・クラウズ

本日は1階のほぼ真ん中の列で鑑賞。”牧神”を聴いて、ホールの残響がこんなに凄かったかな~と気になりました。フルート奏者が息を吸う音までハッキリ聞こえて、やや興ざめ。演奏も綺麗だけど、やや盛り上がりに欠けるかな、というスタートでした。

でも、ポール・メイエが登場したら、オケも一変!木管チームが素晴らしい音をだしていました。フランセの協奏曲は音符がたくさん散りばめられて、日本人ではそのエスプリを出し切れなかったかもしれないけど、メイエの超絶技巧には、ただただ圧倒されました。

メイエとクラリネットは、メイエが主でクラリネットが従なのか、クラリネットが主でメイエが従なのか、どちらが幹で、どちらが枝なんだ?と思う位の密な関係(吉田玉男と、文楽人形の関係に近いわ...。) クラリネットがすでに彼の体の一部になってる感じです。この協奏曲自体は、私の好みではないけれど、第3楽章では、クラリネットとオケの木管達とが絡み合う美しい音色が気に入りました。メイエのアンコールは落ち着いた曲調で、クラリネットのいろんな音が聴けてラッキーでした。限りない高音を出しても、全然安っぽくならないのが、世界のトッププレイヤーですよね~。


後半
正直オマケだと思っていたのですが、いやはや、美しかった。
神奈川フィルやるじゃん!パスカル・ヴェロいいじゃん!

ラヴェルの2曲では各楽器の音がこまやかな所まで聴き取れて、このホールのよさを実感。半音階の響きや、フルートの華麗な音とコントラファゴットの強い音のやりとり、パーカッションのスパイスが効いた音、弦もそれぞれのパートが綺麗に響いていました。神奈川フィルは指揮棒の導きで、滑らかな響きを出していたので、とっても幸せな気持ちになりました。ラ・ヴァルスは大編成で迫力満点。最後の盛り上がりから終演になったとき、隣に座っていた年配の男性なんて思わず「ウホゥ」と声を出して拍手していました。


横浜は大都市だけれど、明らかに東京とは違う都市の香りがあります。お客様をみても(会場の入りは7割といったところ)、高校生や若い人が結構いるのと同時に、地元の名士といった年配の男性も多く見られました。横浜で異国フランスの音を感じられたのは、首都東京のような重苦しさがないからなのかもしれません。海のそばで自由に美しい音を紡ぐ、地元のオーケストラ。神奈川県民にもっともっと聴いて欲しいものですね。私も神奈川出身なので、また聴きに来ようっと。

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2006年9月 2日 (土)

MAROワールド Vol.6

銀座にある、王子ホールにはじめて行って参りました。
N響のコンマス篠崎史紀氏、「まろ」様の愛称で呼ばれる彼が主催するコンサート、その名も、「MAROワールド」を聴く為です。今回はドヴォルザーク。

♪弦楽四重奏曲 第12番「アメリカ」 ヘ長調 Op.96

♪弦楽五重奏曲 第2番 ト長調 Op.77

アンコール
♪「8つのワルツ」 Op.54より、第2番

前半は、演奏のバックに影絵が出ていました。影絵なんて、何年ぶりだろう?!ゲストとのトークの時に、まろ様が「ドヴォルザークといえば、下校の音楽(新世界より、のあれ)、下校のころは夕方で、影がながーく伸びていたのが印象的」「おじいちゃんがいたら、影絵などして遊んでくれたのかな」と、影絵に対する気持ちを話していました。
「影」という言葉だと、冷たい暗いイメージがするけど、「影絵」になると、ほんわかした感じになるのが、不思議だよね、なんて思いました。影絵のために照明がかなり落ちていて、演奏に影響はないのかな~、とも思いましたが。

正直なところ、西江王子様がお目当てで行ったのですが、他の方も皆さん、演奏とても良かったです。「アメリカ」はヴィオラの佐々木さんが素敵でしたし、後半の五重奏ではチェロの宮田さんの若々しく、弾ける音がエネルギッシュで好感もてました。もちろん、まろ様のソプラノ歌手みたいな明るい高音や、西江さんの落ち着いたセカンドも良かったです。西江王子のピチカートなんて、目にも耳にも幸せでした~♪

驚いたのは、後半第一楽章で宮田さんのチェロの弦が切れちゃって、演奏中断になったこと。まろ様が演奏を止めたらすぐに、宮田さんがスックと立ち上がり「すみません、弦が切れました」と言って、サーッと袖へ引っ込む。ええー、チェロの弦が切れるとは、と思っていたら、まろ様のご説明によると、「ヴァイオリンはA線がよく切れますけどね。低音になるほど切れにくいものですよ。ヴァイオリンは普通1週間程度で、ヴィオラは2週間程度、コンバスは一生に1回しか弦は切れないそうですが(笑)6ヶ月に1回程度弦を張り替えるんです」とのこと。そんなうちに宮田さんが戻ってきて「大丈夫っす」と、まるで甲子園の決勝再試合かのような、爽やかさでした。再演になっての第一楽章、すごく熱気が感じられて、よかったです。2回聴けたし、お話も聴けたし、私にとってはお得なハプニングでした。

アンコールのワルツは、うっとりする美しさで、私の頭の中には華麗なバレエダンサーがドレスをひるがえしながら軽やかに踊るシーンが浮かんで、麗しいひとときでした。

演奏終了後、1階ロビーではサイン会が開かれ、まろ様のド派手なシャツを拝んだり、西江王子の爽やかな笑顔にドキドキしたり、宮田さんの若さに驚いたり(終演時の挨拶のなんと素人っぽいこと!まだ20歳だそうです、よい発見でした、次の演奏会にも行こう♪)、最後の最後まで楽しませていただきました。

MAROワールドは初めてだったのですが、まろ様自身も楽しんでいらっしゃるし、お客様を楽しませたい!という気持ちも伝わってきて、素晴らしい演奏会でした。今日のメンバーは、まろ様からみて若い人ばかりなのですが、ジェネレーションギャップなども全く見えず、まろ様の懐深さに感心いたしました。

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2006年7月23日 (日)

はや、ひと月

6月のMET以来、劇場に出かけておりません...。
コンサートホールにも行っておりません...。
やや、欲求不満ですが、今月はガマンの月です。

なぜなら、来月は、世界バレエフェスティバル(3回)と、吉田都さんの出演するスタダンの「くるみ」があるため、既に結構な金額を使っているので、我慢しなければ、と思っているわけです。

とか言いながら、11月のウィーンフィルは迷わず購入してしまったし、ルノー&ゴーティエ・カプソン兄弟のリサイタルにも行ってみたいし、10月はルツェルン・フェスティバルや、西江辰郎氏のリサイタルがあるし、9月はMAROワールドに、フィレンツェ歌劇場、そうそう文楽東京公演は「仮名手本忠臣蔵」だから、絶対に見逃せない...。
頑張って節約生活に励もう...。

なんて思っていると、来年の10月には、再びベルリン・バロック・ゾリステンが来日するなんてことにも気づいてしまったりする。
もう、本当におバカな私。

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2006年6月18日 (日)

N響

指揮者の準・メルクル氏をお目当てに、B定期に行ってきました。
(6月15日、サントリーホール)

♪武満 徹    セレモニアル -An Autumn Ode(1992)
♪モーツァルト  ピアノ協奏曲 第25番 ハ長調 K.503
♪フランク     交響曲 ニ短調


武満徹のセレモニアルは、宮田さんの笙が聴けて新鮮な体験。
オーケストラと違和感なく溶け込んでいながらも、強い存在感があって、素晴らしかったです。終演後にお見かけしましたが、とても小さい方でした。舞台ではそうは見えなかったな。

笙の音を聴いていたら、文楽や歌舞伎と同じように、ふんわりと懐かしい気持ちに...。雅楽の世界に興味がわきました。(今のところ、笙=「不良少女と呼ばれて」が思い浮かぶだけ、という情けなさ。)

フランクの交響曲ははじめて聞きました。割と好きかも。
が、途中激しい眠気に襲われ、記憶が曖昧です...サントリー前方S席の呪い、再び?(今回はテレビカメラは入ってないから、大丈夫。)
CDを聴いて復習したいなぁ。(何を買うべきでしょうか?)

今回は1階1列目うーんと端っこという、無謀な席でした。
これなら2階の端っこの方がいいんじゃないかな??
団員の靴下を見て2時間過ごすのは、もう遠慮したいです。
(モーツァルトの時だけは、指揮者が良く見えて良かったけど...何しにいったのやら...)

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