2008年2月16日 (土)

2月文楽公演(その2)

一週間おいて、第一部「冥途の飛脚」を観て参りました。

えーと、私は文楽歴が短いせいもありまして、幸せなことに、今まで吉田玉男さんが遣う忠兵衛しか観たことがなかったんです。玉男さんが遣う忠兵衛は、「やってることは本当にどーしよーもないダメ男なんだけど、なぜか許してしまう、女心に訴える哀愁漂うカッコよさ」があるのでした。観ながらに「こんな素敵な男だったら、許しちゃうよね・・・現実にはありえないけど、でも許せちゃう」という気分になったのでした。

今回は玉男さんのお弟子さんの玉女さんが忠兵衛を遣っていらっしゃいました。公金を持ってなぜか新町へ向かってしまう逡巡ぶりなどは、素晴らしい表現でした。でもやはり、どこまでも許せるカッコよさとは言い難く。封印切りのシーンでは「やっちゃったよ、バカ・・・」と思ってしまい・・・。いや、でも、現実だったら絶対そう思うのが普通なシーンなんですけどね。それなのに、うっとりさせてしまう玉男さんの表現がやっぱり突き抜けていたんだなぁ、と。

ついでに言えば、現在自分がおバカな状況にあって悩んでいるせいかも、と自分の置かれた状況も勘案して考えると、玉女さんのことをどうやらこうやら、言うのはいけないわ、と反省もしたり。

睡眠不足で出かけたせいもあってか、途中瞼が重たくなってしまいまして、三味線と義太夫がとても心地よくて、なかなか良い睡眠を得てしまったことに、満足してしまったりもしつつ、本当に舞台を堪能した、とは言い難いのでした。うう、もう一回見に行きたい...。

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2008年2月 9日 (土)

2月文楽公演

今年の舞台初めは、2月になってしまった・・・。
国立劇場の2月文楽公演、2部、3部と観て参りました。

2部からにして正解だったな~と思ったのは幕が開いてすぐ。
舞台の上は、桜が咲き乱れて綺麗だったんです!
おもわずほんわか胸があったかくなって、目尻がうるうるしてしまいました。
観劇の良さの一つですが、あっという間に『非日常』の世界にトリップ!
外の寒さなど、一瞬にして忘れてしまいました。

それからもうひとつ、幕が開く前に納得したことが。
今回のプログラムに寄せて、茂木健一郎さんが文章を書いています。
その中に、『舞台上では、喜び、哀しみ、怒り、絶望、不条理、不安、悲嘆など、人間が本来持っている感情の振れ幅がすべて含まれている。役者とともに感情のアップダウンを経験し、劇場を出る時には、あたかも魂が浄化されたようにも感じる。普段使っていない脳内の感情回路の機能を用いることで、あたかも「マッサージ」を受けたような効果が上がるのである。』という記述がありまして、うーーーーん!納得!!!

以前、友人から舞台のよさって何?と聞かれた時に、私は「座りながらにして、非日常にトリップできることだよ。良い小説を読んだ時も、家に居ながらにして違う自分になっている感じを受けるけれど、それを他人の表現するパワーを受け取りながら感じられるのが、舞台の良さだよ」と説明したのですが、観終わってスッキリした気分になるのは、脳内マッサージを受けていたからなんですねぇ・・・。おっと、話がずれました。

2部は「二人禿」「鴺山姫捨松」「壺坂観音霊験記」
3部は「義経千本桜」です。

二人禿は、愛らしい女の子の動きや舞台の美しさを見ているだけで、気分も明るく、心地よくなります。代わって鴺山姫捨松では、桐の谷と浮船が梅の枝を折って振り回しながら言い争うシーンは、見ごたえがありつつも、梅がきれいで悪くないシーンです。壺坂観音霊験記では、簑助さんと勘十郎さんの師弟共演、住大夫さん&錦糸さんの共演と、眼にも耳にも幸せなシーンが満載でした。簑助さんの使うお里が、小刻みに震えていて「ああ、息が上がっているんだ」と感じたり、本当に細やかな動きまで美しかったです。

義経千本桜は、狐忠信の一挙手一投足が楽しめる、初めての人でもわかりやすい部分の上演です。私もどちらかというと、時代物は苦手なのですが、今回は全然問題なし、勘十郎さんの活躍を目を見開きながら、拝見いたしました。ラストの仕掛けもおおっ、文楽でもここまでやるんだ~とびっくり。4列目に座っていたので、間近で見て、ややハラハラしましたが。(幕が閉まってからスタッフが大きな声で、気をつけろ、とか言ってたのですが、大丈夫だったのかな??)こちらも、舞台設定は春で、本当に最後まで春一色に楽しめました。

外に出たら、ひんやりとした冬の空気で一瞬身震いしましたが、今年初の脳内マッサージを受けた私は、心温かく、足取り軽く、ジョギングをする人の中を一人のんびり、お堀沿いに日比谷まで歩いて帰りました。

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2007年12月29日 (土)

12月文楽公演

9月公演は上海出張に重なり観に行けなかったので、久しぶりの文楽。12月は人間国宝の皆様にお会い出来ないのが残念ですが、若手の活躍も楽しみだし〜。

と、思っていたのですが、ギエムを観た翌日から激しい体調不良に陥り、文楽のチケットを買っていた12日(代休日)も朝から寝込んだままでした。

しかし、ここで行かないと年内もうチャンスがない…のでフラフラと国立劇場へ向かいました(バカと言われようとも平気です)

せめて世話物だけでも、と「新版歌祭文」を観ました。私の好きな勘十郎さんは、意地悪満開の小助を遣ってました。勘十郎さんは意地悪役の表現が本当にお上手で、話がビシッと締まります。お染&久松は現代っ子風?この後、心中に至る感じはなかったように思っちゃっいました(私の頭がボーッとしていたせいかしら)

弱った体に、義太夫と三味線の音が大変心地よくて、体がほぐれた気がしたのは、やはり日本人のDNAでしょうか。やはり文楽がもっと観たいので、1月の大阪に行きたい…と思う今日この頃です。

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2007年5月19日 (土)

絵本太功記

五月晴れの金曜日、まる一日中、国立劇場に籠もってました。

絵本太功記

第一部
発端    安土城中の段
六月朔日 二条城配膳の段/千本通光秀館の段
六月二日 本能寺の段
六月五日 局注進の段/長左衛門切腹の段
六月六日 妙心寺の段

第二部
六月七日 杉の森の段
六月九日 瓜献上の段
六月十日 夕顔棚の段/尼ケ崎の段
大詰    大徳寺焼香の段

11時に始まって、20時半まで、頑張りました。今回もお尻が痛い!毎日この公演を続けている技芸員の皆様に脱帽です。内容が長大で全てを語ることはとても出来ませんので、とりあえず、徒然なる感想を書き連ねてみます。

明智光秀が織田信長を倒した「本能寺の変」前後の史実に基づいたお話なので、一般的な日本史が分かっていれば、そんなに理解に苦しむことはないのですが、武智光秀を主人公にして進んでいくことと、並行していろんな人物が出てくるあたりが、NHK大河ドラマなんかとは違います。時代物は世話物と違って共感ポイントが少ないので、私にはやや退屈。どうしても、武士の理屈って理解に苦しむねぇ...ってところがあります。なので、あまりストーリーを追いかけるような見方をしないで、楽しんできました。

昨日の夜更かしのせいで、眠気との戦いでしたが、目をつぶっていても三味線だけはちゃんと聴いていた気がします。当然のことながら、燕三さん、清治さん、錦糸さんが素晴らしかったです~。この方々は体と、バチと、三味線が一体化してます。バチが弦から離れてハズレな音が出る、なんてことが全然ありません。力強い音にハッとさせられました(居眠りからさめました...)。それの上を行くのが、やはり寛治さんなのでしょうね。力強さで聞かせるのではなく、ケレンのない、力の抜けた、円熟、余裕の音でした。

杉の森の段は、昨今世間を騒がせたニュースにかぶるところがあって、ううーんと思ったりもしましたが、江戸時代はこんな話題も入れて、エンタメとして成立していたんですよね、きっと。(映画なら、R-15指定だ~。)

尼ケ崎の段は勘十郎さんの襲名公演でも拝見しましたが、当時よりもずーっと大きく立派な光秀になっていた気がします。実はその時が初めての文楽鑑賞だったのですが、今日あらためて観て、松の木に登るシーンはクッキリと覚えてました。当時は、自分の知識もないため、やたらと手足をカシャカシャ動かすんだな~、女性の人形の方が動きがしなやかでいいんじゃないの~って思ったのですが、大見得を切るタイミングや手先の明確な動きのよさが、今回はしみじみと感じられ、私も見所が変わってきたんだな、と嬉しく思ったりしました。

瓜献上の段で、背景(書割)の山々を見て、あ~田舎に行きたい、と思ってしまいました。それくらい、背景の絵が綺麗なんですよね~。文楽の大道具、歌舞伎のよりも色合いが自然なのかな、とっても共感できるところがあって、好きです。

今回の久吉は、一般的な秀吉(サル)っていうイメージと全然ちがって、イケメンでした。玉女さんが遣っているから、なんとなく納得しちゃうけど、ヤな奴にはあんまり見えません!

今日はおこわ弁当を食べたあと、大福はまたもや売り切れ
で、プリンを食べました。国立劇場のお弁当は美味しいので、これも毎回の楽しみ。大福が売り切れなければ、もっといいんだけど...

次回東京公演は9月、すでにチラシが完成していました。第二部は吉田玉男一周忌追善、菅原伝授手習鑑だそうです。もう1年かぁ...(涙)。しかし、きっと技芸員の皆様も燃えますね、楽しみです。

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2006年12月11日 (月)

義経千本桜

社会人のための文楽鑑賞教室を観た翌日に...。
今回も、初めて文楽をみるという人を連れて行ってきました。

「義経千本桜」より
初段   堀川御所の段
二段目  伏見稲荷の段
      渡海屋・大物浦の段

正直、話の筋を追うのに一生懸命でした。時代物ってところどころ理解に苦しむんですよね~。チャリ場もないし、疲れます。同行者は「イヤホンガイドがないと全然わからなかった」と言っていました。イヤホンガイドも便利だと思うんですけど、義太夫の音がさえぎられるのは勿体なくて、実はまだ借りたことがありません。今度借りてみようかな...。

人形はとてもバランスがよかったというか、立ち役が多いので迫力ありましたが、全体の動きがスムーズでよかったなぁと思います。人間国宝は12月公演お休みなので残念ですが。でも、勘十郎さん、玉女さんが出てくると大きな拍手をもらっていました、やっぱりあのお二人は出てくると嬉しいなぁ~って思いますね。

毎回おまけで楽しみなのは、人形遣いの皆様の袴の色。グレーだけじゃないんだ、と気づいて以来、おおこんな色、柄も、とひそかに楽しんでいます。袴の似合う男性、いいですよね~。もちろん大夫と三味線の裃の色にも注目してます。

おまけついでに、今年は「文楽カレンダー」を買ってしまいました♪ 
が、連れに「そんなおじいさんの写ってるカレンダー飾るの?」と、思いっきりひかれてしまった。ふんっ、失礼なっ。壁掛けと卓上の両方を購入して、卓上は本日早速会社の机に飾りました~(早すぎる)。文楽三業の皆様の長い日々の修練の積み重ねを思えば、私もちっとは仕事に身が入るはず?です。

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2006年12月 9日 (土)

社会人のための文楽鑑賞教室

12月は、東京公演があり、唯一文楽鑑賞教室が開かれる月です。
実は今まで、鑑賞教室に行ったことはなく、今回がお初でした。
というわけで、全く初心者の父親を連れて行って参りました。

「伊達娘恋緋鹿子」より火の見櫓の段
八百屋お七のお話ですね。恋する女は我を忘れて半鐘を打ち鳴らす...。雪の舞い散るシーンが今の季節にぴったりです。人形が一体だけなので、初心者には観やすいですね。

解説:文楽の楽しみ
義太夫節については、竹本相子大夫さん。やはり、語りを職業とされているだけあり、お客様を引き込む楽しいトークでした。三味線は「自称エロカッコいい」豊澤龍聿さん、お顔からイメージしていたのと違って、明るい方ですね~。太棹と細棹や、シーン別の弾きわけが良かったです。桐竹紋臣さんの人形の遣い方が、一番興味深かったですね、特に女形の遣い方!泣くしぐさ、恥ずかしがるしぐさや、足の動かし方や手の遣い方、それぞれひとつひとつに「へぇ~!」でした。あっさりと観ていたけど、3人で一体の人形を遣うのが、どれだけ難しいことなのか、納得しました。ホントに女形の人形って愛らしく、美しいんですよねぇ。

「恋女房染分手綱」より道中双六の段、重の井子別れの段
三吉を遣った玉翔さんが良かったです。なんかもっと、幼いイメージだったのですが(失礼)、すごく堂々としていました!踊り子の簑次さんも、踊りが美しくてよかったと思います。重の井子別れの段、初めて見たのですが、筋書きでしっていたよりも重の井の迷いが動きにでていて、人情味あふれるシーンでちょっと泣けました。(もっと政岡みたいに毅然としているのかと思ってました。)

父曰く、初心者にわかりやすく、上演時間も適当な長さで良かったそうですが、「シートが狭くて落ち着かない」とのことでした。確かに、冬はコートもあるし、コインロッカーもすぐ一杯になるので、苦しいです。40周年ということは、それだけ施設も古いということで仕方ないですが、何とかして欲しいところではあります。でも工事の為に休館されても困るなぁ~。

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2006年12月 2日 (土)

日本の伝統芸能

NHKネタが続きますが...。

今月の『日本の伝統芸能』は「文楽入門」です。
この番組、ひと月ごとに、「歌舞伎入門」、「能・狂言入門」、「文楽入門」の3つが持ち回りで紹介され、年に4回も放送されます。とかいいつつ、どれもまだ通して見たことないんですけど(テレビ買えって話ですが。)

というか、番組テキストがよく出来ているので、知識だけならテキスト読むだけでも結構十分だったりします。もちろん番組を見て、劇場へも出かけるのが理想ですけれど。今年の講師は豊竹呂勢大夫さん、鶴澤清二郎さん、吉田和生さんです。確か昨年は玉女さんとか勘十郎さんが出ていた気がする。

放送は教育テレビ、毎週土曜日午後0:30~1:00、再放送は毎週火曜日午前5:30~6:00(ってこんな時間に見る人いないんでは...)

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2006年11月25日 (土)

芸能花舞台

とってもお天気の良い土曜日の朝。
コーヒーを飲みながら、のんびり新聞を読んでいました。
普段はほとんど見ないのですが、今朝は何故か天気予報をみてから、テレビ欄を見たんです。そしたら、目に飛び込んできた文字が...。

芸能花舞台「伝説の至芸・吉田玉男」

なんですって~!!!
いや~ん、気づいて良かった、これも神様の思し召しに違いない。

放送されたのは、
「仮名手本忠臣蔵」より城明渡しの段
「心中天網島」より河庄の段
「曽根崎心中」より天満屋の段、天神森の段

「仮名手本忠臣蔵」は9月の東京公演で簑助さんが由良之助を遣っていました。千秋楽の日、簑助さんが城明渡しの段を終えて楽屋に戻った際に、玉男さんの訃報をお聞きになったそうです。

簑助さんの由良之助は秘めた思いを胸にしっかりと留めたような凛とした静の美しさでしたが、玉男さんの由良之助は、静かな動きのなかにも無念の思いが溢れていて、悔しさがこちらの胸に迫ってきました。やはり玉男さんです。

徳兵衛も決心するときのハッとした表情などが、いいです~、色男。ストーリーは現実離れしているのに、あんな純粋に惚れてくれる男なら、ダメ男でもついていくかもしれない、なんて思わせるんですよね~。ああ、いいなぁ。うるっときてしまいました。

ただ、テレビの限界はやはりあって。画面では明るすぎてどうしても暗闇のなかを歩む人形のあの威厳が映し出されない気がするし、表情ばかりを追ってドアップになってしまい、人形遣いの動きが見えなかったり、ゲストの住太夫さんもおっしゃっていたけれど、玉男さんから発せられる風圧といいますか、劇場で観る時に感じる空気感はやはり無いのですよね、それでも、VTRで玉男さんの芸に少しでも触れられて幸せでした。

芸能花舞台は再放送、再々放送もありますので、ご興味のある方はぜひご覧下さいませ。(再放送は12月2日の朝5時15分から、再々放送は3日の深夜24時15分からと思われます)

芸能花舞台 http://www.nhk.or.jp/hanabutai/

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2006年9月24日 (日)

ショックです...

文楽人形遣いの吉田玉男師匠が亡くなられたそうです。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

玉男さんがさりげなく遣う人形からは、真に迫る情感があふれて本当に素晴らしく、何度でも、何回でも観たくなる、そんな芸でした。

最後に観たのは、確か去年の5月東京公演。
もっともっと目を凝らして観ておくんだった(涙)。

今日が東京公演の楽日、お弟子さんはじめ、全ての技芸員の方はどんなお気持ちで大阪へ帰られるのでしょうか...。

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再び、仮名手本忠臣蔵

22日の金曜日も、第一部から第三部まで、通しで観てまいりました。
今回は7列目、8列目のと~ってもいいお席。
途中眠気と戦いながら、芸を堪能しました~。

『仮名手本忠臣蔵』のストーリーをおおまかに把握したのは、なんとフランス人モーリス・ベジャールによるバレエ『ザ・カブキ』を見て、という逆輸入状態だった私。今回ようやく日本人として正しい道に立ったような感じです(^^;) つっこみドコロ満載のストーリー、なのに真に迫る芸、と見所満載で11時間はあっという間でした。


<第一部>
大序 鶴が岡兜改めの段
顔世御前って、後醍醐天皇の女官だったのですね(だから兜改めのお役をおおせつかるのです)。大名の奥方って深層の令嬢ではなく、キャリアがあるもんだったのか、なんて不思議なところに気づく。(だいたい、時代考証はめちゃくちゃで、室町時代に大名ってのもおかしな話ですが)。

恋歌の段
ここでも、顔世御前は高師直からの文を投げ返してるし、文楽に現れる女性にしてはイマドキな大胆さではないですか(その後の悲劇を導き出すためなのかしら?)
それに対する、高師直の「よい返事聞くまでは、口説いて口説いて、口説きぬく」にはも~う絶句。

二段目 桃井館本蔵松切の段
松香大夫さんが素晴らしかったです。桃井若狭助の「若いな~」という鼻息の荒さと、加古川本蔵(吉田玉女さん!)の落ち着いた態度のコントラストが絶妙。若狭助の「モウ遭はぬぞよ、さらば」なんて台詞は真剣なのに何故か笑えてしまう(失敬)のですが、その後馬に飛び乗る本蔵の凛々しさ、お家のために真剣に策を練る姿、男らしいです。でもその後、知らない所で大きな悲劇を背負ってしまうのですよね、本蔵は。

三段目 下馬先進物の段
呂勢大夫さん、すっと通る強いお声でした。鷺坂伴内のコミカルな動きと語り、良かったです。ここもどう見ても城の形が江戸時代。時代考証は一応室町時代にしてあるだけで、目に見えるものは全部江戸時代なのだわ、とようやく気づいたのでした。当時の人は教科書があるでもなし、室町時代の風俗まで詳細に知る由もなかったのかも。

殿中刃傷の段
伊達大夫さん、素晴らしかった。師直のいやらしさが全面に出ていたし、影に控える本蔵の姿までリアルに感じられました。塩谷判官はあの程度のことで刃傷沙汰になってしまったの?なんて思ってしまいましたが、だんだんと追い込まれてついに刀を抜くまでは、見せ所でした。

裏門の段
早野勘平とおかるが、山崎へ身を隠すことになるいきさつが語られるシーンです。今回の上演では「下馬先~」と「殿中~」の間に入るべき「腰元おかる文使いの段」が省かれているため、勘平が何故このように悔やんでいるのか、おかるがなぜ山崎へ行こうと言うのかが分かりにくいかも。それにしても、伴内に対して刀を振り上げる勘平をとめながら、おかるが「アアコレ、ソイツ殺すとお詫びの邪魔。もうよいわいな」といって止めるあたり、時代物の女性は皆さん強いですよね~。

花籠の段
塩谷判官切腹の段
切腹に至る準備が粛々と進んでいったので、これが切腹の流儀なのかぁ、とヘンなことに感心してしまいました。どうしても何故この程度で切腹なのか、という気持ちが片隅に残ってしまうのですが、塩谷判官がすんなりと勅命を受けて死を受け入れる、ただ大星由良助にだけ逢いたいという心残りが見える、その心の表現がお見事でした。そして、由良助が登場(簑助師匠!)、こときれる前のわずかな対面、無念さが舞台全体に広がったのです...。

城明渡しの段
ここは由良助が城を明けて、一歩一歩遠ざかる、ただそれだけのシーン。太夫もただ「はったと睨んで」とだけ。人形の体ひとつで、場をつくる、存在感で見せるシーンでした。簑助さんの由良助は表情や動きはとても柔らかいのですが、その中で細くとも硬い精神性がびしっと通ったような、心の強さを感じさせるキャラクターで、私が今まで大河ドラマ等でみたような男臭い大石蔵之助とは一線を画していました。

<第二部>
五段目 山崎街道出合いの段
ここからしばらく、男性ばっかりなんで、ちょっと眠気が...。

二つ玉の段
吉田幸助さんが遣った斧定九郎が嫌な感じ全開でよかったです。本当に自分勝手で金のことだけ、というキャラが立っていました。お地蔵さん蹴っ飛ばすあたり、いいですね!胡弓が与市兵衛の無念さを表すところだと思いますが、もう少し細く悲しい音で鳴るといいですね~。あと、バレエで観た時はさっぱりわかってなかったのですが、猪の登場する意味がようやく理解できました。

六段目 身売りの段
勘十郎さんのおかる、いいです。でもこの後の一力茶屋での妖艶さはまだ出さず、草深い中でひっそり暮らす女が、好いた男のために身を売る決意をした、その雰囲気がただよっていました。

早野勘平腹切の段
身分が低いと、切腹ではなく、腹切になるそうです。巻末の英語表記では、切腹=Suicide by Disembowlment となり、腹切=Suicide by Harakiri ってなってますが、外国のお客様はこの差をどう受け止めるのでしょうか? 正直にいって、義母に責められて腹切に至る段はあまり好みではなかったのですが、忠義を通す昔の人は(特にお客さんである一般人は)勘平に共感するシーンだったのだろうと思います。

七段目 祇園一力茶屋の段
千歳大夫さんの由良助、好きです。真面目な人が、だらしなくなった感じがとても良く現れていた気がします。女郎と鬼ごっこをする由良さん、男の弱さが全面に出ていて、かえって愛すべき存在に見えちゃいました。
それから、ココはなんといってもおかるの色っぽさですよね。夜の空気にあたって涼んでいる様、梯子から怖がりながらも下ろされる様、ただただうっとりしてしまいました。山奥にひっそり暮らしていた女が、こんなに変わるなんて...。勘十郎さん、ますますファンになりました~!
あと、長唄がとても心地よかったです。場を和らげつつ、盛り上げつつ、美しい空気をつくりだしていました。長唄の会とかも、聴きに行ってみたいな。

<第三部>
八段目 道行き旅路の嫁入り
ようやく女性がメインです。戸無瀬&小浪親子の頼りなげな道行、長旅で辛いに決まっているのに、力弥に逢いたい気持ち一杯の小浪、可愛らしい~! 鶴澤寛治さんはじめ、三味線5人も迫力ありました。

九段目 雪転しの段
場面は一転して、山科の雪景色。目に白い世界がまぶしく美しくとびこんできました。清らかな気持ちになり、ああこれからのキリリとした緊張のシーンへ観客を引き込む素晴らしいシチュエーションだ、と舞台装置だけで感激です。個人的に、鶴澤清志郎さん応援してます~。

山科閑居の段
住大夫さんの抑えた深い深い声。圧倒されました。大夫、三味線ともに静けさと熱さがあって、切も奥も圧巻でした。お石vs戸無瀬のキーンとしたやり取り、嘆く小浪。女の世界です。それにしても、小浪の白装束の可愛らしいこと...。私も結婚式するなら、絶対和装にすると心に決めました(いつだろう...。)そして虚無僧姿で現れる本蔵、やはりここでも死をもって詫び、解決に至るのでした。それぞれの本来の思惑と少しづつずれながら動く運命、世の中のはかなさ、頼りなさを感じる瞬間でした。小浪だって、晴れて力弥と結ばれても、たった一夜の幸せですものね...。

十一段目 花水橋引揚の段
文楽では討ち入りシーンがなく、ここでは師直を討った塩谷の浪士達が、判官の墓前に報告にいくのですが、途中花水橋で若狭助がその功績をたたえて追っ手は寄せ付けないと浪士に宣言するシーンでした。この段の前に帰るお客様も多く、少々おまけ的な場と思われますが、最後晴れやかに締めくくるために必要だったのかなと思います。

もっと気づいたことや、書きたいことがあったように思うのですが、とにかく作品の壮大さに圧倒されたというのが正直なところです。これを毎日上演し続けている技芸員の皆様のお力には心から感服いたします。次に通しで観られるのはいつのことかわかりませんが、文楽の発展を願い、次の通しまで見続けていきたいと思いました。

それにしても、お尻が痛くて痛くて、通しで観ているご高齢のお客様も体力あるなぁと、自分も鍛えておかねばと反省でした。でも国立劇場様、もう少し、椅子のクッション何とかしてください。

YuranosukeEntrance 

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2006年9月15日 (金)

仮名手本忠臣蔵

40

国立劇場開場40周年記念
通し狂言『仮名手本忠臣蔵』を観てまいりました。





通し狂言とは、最初から最後まで通しで上演します、という意味でして、本日第一部の開演は10:30、第三部の終演は21:25、なんと、11時間も国立劇場にいたのです。同じ座るにしても、飛行機にのってたらロンドンに着いちゃいますね。結構高齢なお客様もいらっしゃるのですが、三部まで通しで観ている方もいます。体力いります、帰りにはお尻が痛くなりました。

今日は内容を把握するので一生懸命(といっても、二部は結構寝ていた。)来週の金曜日にも同じ11時間コースに挑戦します。

今日は、とりあえずお昼のお弁当を。
Bento







「国立劇場開場40周年記念 特選懐石弁当 980円」
上品で美味しかったですよ。来週も食べるつもり。
(ちなみに今日は手作りプリンと大福も食べました。)

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2006年5月26日 (金)

再び、国立劇場へ(文楽5月公演第1部)

初日に寝不足で出かけたことを悔やんで、再び国立劇場へ。
文楽にひたひたとハマりつつある今日この頃です。

にわか勉強したためか、今日はあっちこっち気になってしまいました。大夫も三味線も見たい、でも人形も見たい、黒子や、大道具、小道具も気になる....そんなことしつつ4時間、ちょっと疲れました...。が、前回気づかなかった(寝ていたので見てなかった)点がたくさんあって、やっぱり行って良かった♪ 二回目でストーリーを把握してたので、楽しんで見ることができました。基礎知識があると、
大夫の声がよく聞こえ、話の筋がスッとわかるようになりますね。(これはオペラと同じ、やはり予習復習は大切だわ。)

「寿柱立万歳」も、今日は笑いながら楽しく見れました。「べつちやらこ」「まつちやらこ」って三河弁なのかな~。可愛い掛け合いでした。鶴澤寛治さんのお孫さんである、鶴澤寛太郎くんが出ていましたが、堂々と落ち着いてて、10代なのにすごいなぁと感心いたしました。

「ひらかな盛衰記」では、咲大夫さん、権四郎の台詞では、松右衛門を「まっちぇもん」と呼んでいたのか~なんて聞きながら、勘十郎さんの動きが鮮やかで素晴らしい~、簑助さんのお筆はお女中にしては美しく高貴すぎるわ~、ああもう引っ込んじゃうの~、もっと見たい~と興奮しつつ、燕三さんの弦は前回切れたと思ってたけど、そうじゃなくてその後のソロ(?)に向けて調整してただけなのね、キチッとした弾き方がいいぞ、先輩!なんて一人盛り上がる。

「艶姿女舞衣」では長太に笑いつつも、お園のくどきにしっとりとした気分になりました。半七の吉田幸助さんと三勝の吉田簑一郎さんも良かったです。これから命を絶つ、でも最後にお通に一目...という悲しい二人の気持ちがひしひしと伝わってきました。綱大夫さんの見台が朱色に豪華な模様入りでとっても綺麗、清二郎さんは何回も松脂をつけてはバチを持ち直していて、戦闘体制のピッチャー(?)みたいでした。

「契情倭荘子」は足遣いが大変そう、ひらひらした感じを出すのって難しそうです。扇が羽みたいに効果的に使われてるんだな、と小道具の存在感を感じた次第。三味線は鶴澤寛治と若者たち(?)で、親子以上の年の差チームでした。

出演者の顔と名前が分かって見ると、やっぱり楽しいです。例えば、サッカー選手も分からないよりは、分かる方がイイ、ってのと同じですよね。技芸員は全部で100人いないはずなので、頑張れば覚えられるかな。(W杯の代表選手全員は言えないけど...。)ただ、人形遣いの若い技芸員さんは足遣いだから顔が見れないので残念ですね。黒衣の下は誰かな~と想像して見てました。

先週購入した「文楽ざんまい」「文楽ハンドブック」を読んだだけで、こんなに楽しめちゃって得した気分。今度は簑助さんが書いた本を買って読みたいです。次は9月、通し狂言「仮名手本忠臣蔵」なので、すごーく楽しみ。(私はモーリス・ベジャールの「The Kabuki」でしか、通して見たことないので~。)文楽は、これからしばらく自習モードで楽しめそうです。

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2006年5月20日 (土)

文楽5月公演 第2部

昨夜はしっかり寝て、今日は体調万全で出かけました~。
本日前半は16時開演で、2時間半以上休憩無くぶっ通し。着物の女性や、年配のお客様は疲れないのか?いや絶対に疲れるでしょ~という長さ。25分の休憩をはさんで、後半も1時間半近く。文楽見るのって、映画やバレエよりもずーっと大変なのです。

前半は「義経千本桜」。
名前からは義経&弁慶が想像されますが、今回上演された段の主役は平維盛。時代物によくある、身を隠している武将を匿う人と追う敵役との話です。「すしやの段」は住大夫さんでしたが、素晴らしかった...80歳を超えているとはとても思えないお声には、いつも尊敬致します。玉女さんが遣った権太が何故に改心するのかが、イマイチ腑に落ちないけど、物語的には、そう落ちないとね、というところでしょうか。

すぐ後ろの列にアメリカ人が数名いました。結構シリアスなシーンで笑ったりするので、イヤホンガイドの英語版でどのように解説しているのかなぁ、なんて思いました。ハリウッド映画のように分かりやすいものに慣れてるだろうし、あの長さやストーリー展開に耐えられるのかな?と思っていたら、後半は帰っちゃったみたいで、席はカラッポでした。簑助さん観ないなんて、ああ、勿体ない...。

後半は「生写朝顔話」。
「明石浦船別れの段」で、大船と小船で男女が別れ別れになるシーンなんて、アメリカ人には分かりやすくていいと思うんだけどなぁ、ちょっとタイタニックみたいな感傷的な気分になるじゃない?なんてひとりで盛り上がってました。「深雪」はちょっと怨念めいた執心が恐ろしくもあるけれど、何しろ簑助さんが遣うと美しくて...。最初から最後まで、簑助さんに目が奪われてしまいました。何であんなに憂いを秘めた、悲しい女性になるのでしょうか。

今日は舞台のしつらえに目が行きました。
前半「小金吾討死の段」では暗闇に茶けた竹林のコントラストが美しかったし、後半「宿屋の段」での鶯色というのかな、宿屋の薄緑色の壁が美しかった。他にも山々の絵や、海、川の色も清々しくて、日本画的なさらりとした清らかさを感じました。(先日観た、ボリショイの書割とは全然違うので、特にそう思ったのかも。)

観れば観るほど、あれこれ気になってきた文楽。
もっともっと知りたくなってきたぞ、と言うわけで、帰りには文楽に関する本を数冊買ってしまいました。次は9月までおあずけなので、それまでじっくり勉強したいと思います。次回東京公演は「仮名手本忠臣蔵」なので、チケット争奪戦が激しそう...。

Kokuritugekijyou






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2006年5月12日 (金)

文楽5月公演 第1部

Nobori 

国立劇場小劇場で、鶴澤燕三襲名披露公演。
東京公演の初日。昨日の雨が嘘のような五月晴れで、国立劇場の鮮やかな緑をバックに「鶴澤 燕三」の幟がはためいていました。




Syuumei
襲名公演にて開演前のロビーは賑々しく、テレビで見た顔もちらほら。お祝いも飾られていました。





しかし、開演したら、客席までピーンとした緊張感がありました

オペラやバレエに比べ、文楽や歌舞伎は幕開き直後は、ザワザワして和やかなものですが、本日最初の「寿柱立万歳」がはじまっても空気が硬い。出演者も硬い。楽しい演目が楽しくなく、淡々と終わってしまいました。

そして、「ひらかな盛衰記」の前に、燕三襲名を、住大夫さんが朗々と述べられました

私のお席は文楽廻しの前でしたが、周辺には燕三さんファン(後援会?)の女性たちがお着物でビシッと決めておられました、大阪弁の方もいらしたようで、流石です。

今回は三味線も強く、荒々しさが際立つ演目で、途中弦が切れたりもしましたが、燕三さんは落ち着いて真面目に演奏していらっしゃいました。バチをもつ手には少々力が入っていたかな?今度は清々しい音などが楽しめる演目でも、聞いてみたいです。

お客さん達は、よしよし無事襲名が終わった、と思ったのか(もしくは自分の意識がそうだったのか?)、その後はいつもながらのゆったりした雰囲気で楽しめました。

「艶容女舞衣」は、文雀さんが遣ったお園の「後ろ振り」を観ては、ううむ、ダンサー並な色香、と勝手に満足しました。筋書きの解説にもあったけれど、文楽に出てくる女性たちは何故こうもまあ、男性に従順で、恨みつらみ無く、清らかなのでしょう...。でもそれが観たくて人は集まるのだから、誰もがそういう心を求めているということでしょうか。

「契情倭荘子」では鶴澤寛治さんの三味線を堪能しました。寛治さんはバチも軽く握っていて、ほんとに最小限しかバチを動かさないのに、軽くて深~い音なのですよね。弦楽器って、特に激しい演奏になる時は余計な音が出てしまったりすると思うのですが、寛治さんはいつもキリッとした音で、惚れ惚れいたします。

幕間に「おにぎり弁当(700円)」を頂きましたが、また写真を忘れて食べてしまった...。で、売店へ寄って、いつもの豆大福を購入、最後のいっこでした、ラッキー。
Daifuku





新橋にある、新正堂さんの豆大福です。
塩気が少なくて好き。






今日は寝不足のまま文楽へ出かけてしまい、後悔しました。昨夜ボリショイを観てから、夜更かしてしまったのが大失敗。11時から15時半までの長丁場で、途中まぶたが重くなってしまいました...ああ、もったいない。

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2006年4月 7日 (金)

5月文楽公演

昨日から一般発売だったのをすっかり忘れていて、昨夜慌てました。
さきほど国立劇場チケットセンターへ連絡し、無事チケット購入。

今月は大阪と、来月の東京は六世鶴澤燕三の襲名公演なのですが、
燕三を襲名される鶴澤燕二郎さんは私の出身高校の先輩とのこと!
母親からの情報でしたが、あ、いや吃驚。(大夫風にお読みください。)

私の出身校は、地味~な県立の普通科高校なんですが、
妹の同級生は在学中に宝塚音楽学校へ入り、そのままヅカへ。
実は指揮者の飯森範親も出身だったりする...。芸術系?!
海のそばだから、のんびり育つことは間違いないと思いますけど。

2月の文楽公演で見た、燕二郎さんの関取千両幟は素晴らしかった~。
襲名公演をみるのは、桐竹勘十郎さん以来なので、楽しみ~。
もちろん、今回は文楽回し側のお席をゲットいたしました。

早くGW終わらないかな~♪

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2006年2月24日 (金)

今日も文楽

第1部に行ってまいりました。
演目は、「御所桜堀川夜討」と「関取千両幟」。
先の演目では、弁慶に娘がいたのか~と驚いたり、
後の演目では、相撲取りなのにスリムね~と思ったり。
なんのこっちゃ、な感想ですみませんが、楽しかったです。

ちなみに、今日は三味線に注目(注聞?)でした。
春の音がしたり、相撲場所の雰囲気が出ていたり、耳がウットリ。
「関取・・・」の方は三味線超絶技巧披露がありました。
バチで曲芸?!まで見られるとは知らなかったわ。

珍しく、空席が目立ちましたがおかげでゆったり鑑賞できました。
そして、今日は12月に買えなかった豆大福もいただきました。
200円でとっても美味しいんですよ~♪
買ってすぐに食べ始めたもので、写真をとるのを忘れちゃった。
次回も絶対食べようっと。

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2006年2月17日 (金)

曽根崎心中

今日は、国立劇場で文楽第2部と第3部を鑑賞。
「小鍛冶」「曽根崎心中」「天網島時雨炬燵」を観てきました。

「小鍛冶」は稲荷明神の脚の動きがすごかった~。
話もコンパクトで分かりやすく、初心者向けかもしれません。

「曽根崎心中」は吉田玉男さんが休演でがっかりでしたが、
吉田簑助さんの「お初」が素晴らしくて、最後は涙が出ました。
大夫さんたちも良かったのだけど、目は「お初」に釘付け。
心中直前は身震いするほど美しく、生きた女性の様でした。

で、全然関係ないことに気づく...
簑助さんって、「のだめカンタービレ」のオクレール先生に似てる...

「天網島時雨炬燵」は、「曽根崎心中」を見た後だったからか、
ストーリーも、構成も今ひとつに感じられちゃったのですが、
さすがの住大夫さん、千歳大夫さんもパワーがあってよかった。
オペラと同じで、文楽もいろんな要素で楽しめるので、
何か外れても、何かが当たるのです。今日も楽しかった。

第3部は隣にフランス人女性2名と日本人女性(通訳?)連れがいて、
一生懸命質問していました。私はフランス語はほっとんど分からないけど、
心中の説明について、以下のようなやり取りがあった様です...。
「ロミオとジュリエットのように、プアゾン(毒薬)で心中かしら?」
「今回はアン、ドゥ、トロワ、ぐさっ、で心中したんですね」
「お~ダッコール(分かったわ)」

インターナショナルに「心中」はあると思うが、方法は様々ですな。
面白かった!




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2005年12月17日 (土)

文楽

国立劇場で文楽「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)」を鑑賞。
タイトルからすると??ですが、平家物語の敦盛最期のくだりでした。
そうだ、そういえば一谷の合戦といったなぁ~。鵯越ってあったなぁ~。
熊谷直実「泣く泣く首をぞくわいてんげる」だったなぁ~。
古典の授業がおぼろげによみがえりました(役立つものだわ。)

今回、人間国宝の皆様が出演されませんが、素晴らしい舞台でした。
国立劇場での東京公演は今年は全部見ました、文楽ハマッてます。

友人に誘われて初めてみた文楽公演が、桐竹勘十郎襲名披露公演だったので、それ以来、なんとなく勘十郎さんのファンだったりします。
どんな役の人形をつかっても、それぞれ個性が明確に出ていらっしゃる! イジワルな役とかもかなりハマッていて、良いです~。

でもでも、吉田玉男さんを久しく見ていないのが、残念です。
1月公演は遠く大阪の地。玉男さんを見るためなら行くべきか...。
大阪って実は未踏の地なんですよねぇ。

今日は一人で出かけたので、休憩中のおやつ「大福」を先に買っておこうと思い、開演前に売店へ行ったところ、豊竹咲甫太夫さんがいらっしゃるではありませんか! 売店のおばさまにご挨拶されていました。間近で初めて拝見しましたが格好いい。
おかげで恥ずかしくて「大福ありますか」とその場では聞くのを躊躇ってしまった。
(あきらめきれず後で聞いたら、今月は扱ってなかった、ガックリ。)

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