ベルリン国立歌劇場「モーゼとアロン」
ベルリン・・・から始まるタイトルが続きますが、今日は東京文化会館へ行ってきました。
予定調和的なエンタメとしてのオペラ公演が増える中(売れる作品ばかり用意する主催者側に問題があると思うのですが)、実力のある歌劇場がこうした演目を持ってきてくれるのはうれしい限りです。実際、バレンボイムの力の入れようも凄かったように思います。(とはいえ、やっぱり会場の盛り上がりはいまひとつだったかも・・・)
シェーンベルクの音楽に親しんでいるわけでもなく、旧約聖書についても一般的な知識しかない私だからでしょうか、今日の舞台は「新しい芸術」に接したような、刺激的な体験でした。偶像崇拝を禁じるモーゼが「考えることを放棄して、形式ばかり求めてはいけない」といった教えを説いているのに、目に見えるものを求める民たち・・・これって、現代社会にもまったく同じことが言えるのではないかしらん、なんて思ったり。形式(とりあえず決まった会社のルール)や、目に見えるもの(くだらないTV報道など)ばかりが優先され、うんざりすること、日々ありますものね。最後の台詞「言葉よ、私に欠けているもの・・・」にも、考えさせられるものがありました。
演出は写真で見るよりも過激さはなかったですが、ストーリーを的確に浮き彫りにしていました。音楽と合唱の完成度は素晴らしかった!合唱の弱音部分なんて、緊張感があって美しかったですし、タイトルロールの歌手たちも、結構高齢だと思うのですが、ドイツ語もはっきり聞き取れ、迫力ありました。予想通りガッチリと力のある舞台を見せてもらえて満足です。
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