2007年10月18日 (木)

ベルリン国立歌劇場「モーゼとアロン」

ベルリン・・・から始まるタイトルが続きますが、今日は東京文化会館へ行ってきました。

予定調和的なエンタメとしてのオペラ公演が増える中(売れる作品ばかり用意する主催者側に問題があると思うのですが)、実力のある歌劇場がこうした演目を持ってきてくれるのはうれしい限りです。実際、バレンボイムの力の入れようも凄かったように思います。(とはいえ、やっぱり会場の盛り上がりはいまひとつだったかも・・・)

シェーンベルクの音楽に親しんでいるわけでもなく、旧約聖書についても一般的な知識しかない私だからでしょうか、今日の舞台は「新しい芸術」に接したような、刺激的な体験でした。偶像崇拝を禁じるモーゼが「考えることを放棄して、形式ばかり求めてはいけない」といった教えを説いているのに、目に見えるものを求める民たち・・・これって、現代社会にもまったく同じことが言えるのではないかしらん、なんて思ったり。形式(とりあえず決まった会社のルール)や、目に見えるもの(くだらないTV報道など)ばかりが優先され、うんざりすること、日々ありますものね。最後の台詞「言葉よ、私に欠けているもの・・・」にも、考えさせられるものがありました。

演出は写真で見るよりも過激さはなかったですが、ストーリーを的確に浮き彫りにしていました。音楽と合唱の完成度は素晴らしかった!合唱の弱音部分なんて、緊張感があって美しかったですし、タイトルロールの歌手たちも、結構高齢だと思うのですが、ドイツ語もはっきり聞き取れ、迫力ありました。予想通りガッチリと力のある舞台を見せてもらえて満足です。

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2007年10月 5日 (金)

ベルリン国立歌劇場 ドン・ジョバンニ

久々にオペラ。最近あまりオペラに食指が動かず(というより、第一の理由は金欠なのですが...)、ベルリンは見るなら「モーゼとアロン」かな~、別に見なくてもいいかな~という気分でいたところ、誘われたので行くことにしました。

仕事疲れがたっぷり溜まっていたので、軽やかなモーツァルトを聞けば、体調も回復するかも、なんて思って出かけたのが大きな間違いでした。指揮者はバレンボイム、それはそれは重たくて四角いモーツァルトだったわけです。正直、会社帰りでお疲れモードの私には重たかった。かつ視覚的にも黒っぽくて、ドイツ的といいますか、とてもよい席に座ったくせに、途中睡魔と戦いながら、何とか最後まで頑張ったのでした。当日の満足度は50%くらいかな、個別の歌手にはあったけど、指揮者に対するブラボーはほとんど無かったように思いました。

しかし、帰宅後、翌日、翌々日と、音楽が繰り返し自分の中で反芻されてきまして。さすがはバレンボイム&ベルリン国立歌劇場のパワーだわ、と感服したのでした。ツェルリーナの出だしのアリアとか、エルヴィーラのアリアとか(バロック風でとてもよかった)、結構女性の声が耳に残っていますね。ドンナ・アンナも良かったし。それから、ストーリー展開がわかりやすく、自然でした。今までドン・ジョバンニは5回くらい見ていますが、初めてストーリーに納得感があったような気がします(自分が見慣れたせいかもしれないけど...。)

ドイツの歌劇場は比較的いつもそうですが、だれかが突出することなく、平均的なパワー配分と均衡をたもって、完成された舞台だったと思います。しかし、この演出では、バレンボイムは毎回指揮台で肉を食べるんですかね?

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2007年2月 5日 (月)

アンドレア・シェニエ

会社の方が貸してくださった、CD4枚組『Best of Opera』
オランダのレーベルかな、Disky Communications?

内容は全て!イタリアオペラでした。
『Bset of  ”Italian” Opera』としていただきたいところですが...。
でも、楽しんで聴いております。録音もなかなか良いです。

実は初めて聴いた、「アンドレア・シェニエ」がなかなか良かったです。
去年ボローニャ歌劇場の来日公演がありましたね。
日本で観られるチャンスが少ない作品なので、行けばよかったなぁ。

まだまだ観たことない、聴いたことない作品がありますが、オペラの道は遠く果てしない、かつお金のかかる道です。今年もドレスデン、ベルリン、チューリッヒ...。
いやいや、頑張って働くしかないですな~ (^^;)

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2006年10月21日 (土)

イドメネオ

新国立劇場のニュープロダクション、プレミエです。

♪W.A.モーツァルト:「イドメネオ」

指揮:ダン・エッティンガー
演出:グリシャ・アサガロフ
美術・衣装:ルイジ・ペレーゴ

イドメネオ:ジョン・トレレーヴェン
イダマンテ:藤村 実穂子
イーリア:中村 恵理
エレットラ:エミリー・マギー
アルバーチェ:経種 廉彦
大祭司:水口 聡
声:峰 茂樹

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

全くCDなどで予習せずに初めて観て、聴いてきましたが、とても美しい作品で、3時間楽しめました。作品全体を通してゆっくりとした演奏だったと思うのですが、飽きも来ず、間延びもせず、指揮者の力量が感じられます。今日は(!)東フィル良かったですね、特に弦が美しかった。管(特に金管)がもう少し堂々とした感じだとバッチリなのですが。

幕が開いて、まずはイーリアの独唱。中村さんは美しい声で、捕われの身でありながら敵国の王子を愛してしまう葛藤を見事に歌っていました。そして、お目当ての藤村さん登場。ズボン役でかつイタリア語と、いままで観てきたドイツオペラのイメージと異なる役柄ですが、歌の安定感はバッチリでした。立居振舞などは、やはり女性らしさが出てしまい、とても若い繊細な王子様といったところでしょうか。歩き方とか、難しいのだと思いますが、もう少し雄雄しいと良かったかも。とはいえ、一流の日本人歌手達をここ新国立で聴けるということがとても嬉しく、幸せに思いました。

今日の舞台を観て思ったのは、日本人と西洋人の喜怒哀楽の表現はやはり違うのだろうなぁ~ということ。日本人歌手のお二人は、悲しみの表現はとても上手なのですが、怒りや喜びの表現は控えめに感じられます。

例えば、トレレーヴェンが岸辺でイダマンテを拒む時には苦悩の感情がハッキリと表れていて、拒まれたイダマンテの困惑まで浮き彫りにされる感じがしますし、エレットラが嫉妬を表すところなどは、悔しさ、憎さが混じった、女性特有の(?)ドロドロした気持ちが手に取るように感じられました。

それに比べると、3幕でイダマンテとイーリアがお互いの気持ちを確かめあい、愛の喜びを歌うシーンは清らかに歌っているものの、命を失うかもしれない時に感じる愛といった激しさは全然ないんですよね。ラストシーンでも、エレットラが連れ去られた後、二人は海神の神託により結ばれた喜びに浸る、というよりも突然の展開に戸惑いつつも新たな道へ歩みだす決意をする、という雰囲気がありました。もちろん演出の意図もあると思いますが。(もしも演出家がアメリカ人だったら、ラストはただ愛の喜びにひたりまくると思います....。)

そういうわけで、多少物足りなさを感じる部分もあったのですが、全体を通じてとても良く出来たプロダクションだと思います。合唱も良かったし、演出もシンプルでした。あと、今回のプログラムは読み応えがありました。作家の阿刀田高さんの文章まで出ていたので驚き。もっとギリシャ神話について、知りたいと思わせる充実した内容で、800円はお買い得。新国立劇場、次は何を観に行こうかな~。

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2006年9月29日 (金)

ローマ歌劇場「トスカ」

東京公演初日に行って参りました。

ローマ歌劇場「トスカ」
指揮:ジャンルイージ・ジェルメッティ
演出:マウリツィオ・ディ・マッティーア

フローリア・トスカ: ダニエラ・デッシー
マリオ・カヴァラドッシ: ファビオ・アルミリアート
スカルピア男爵: ジョルジョ・スーリアン
チェーザレ・アンジェロッティ: フランチェスコ・パルミエーリ
堂守: マッテオ・フェッラーラ
スポレッタ: マリオ・ボロネーシ
シャルローネ: リッカルド・コルテッラーチ
羊飼い: カルメラ・チマグリア

今回は、NHKホールでの上演でしたが、それが勿体なかった。いかんせん箱が大きすぎたのだと思います。新国立劇場くらいの大きさなら、もっともっと良かったはずです。

歌手陣は、やはりデッシーが突出していました。私はトスカというキャラクターは強すぎてあまり好きではないのですが、マリオを愛しているからという気持ちには共感できたし、スカルピアを殺すまでの演技も良かったです。本当のダンナ様が恋人役だと、演技じゃなく、自然体でできるのかな?

何かの記事に「デッシーに必ずセットでついてくるアルミリアートがイヤ」と書いてあったので心配だったのですが、初めて聴いたアルミリアートは良い声だし、ルックスもいいし、良い歌手でした、ただ、超一流の歌手ではないけれど...これからどうなるか、ですよね。「Vittolia!」の叫びなど、きれいな声だったと思います。心に迫る歌声になるといいけれど、そこはもう天性のものなのかもしれないし、奥様が立派過ぎると大変ですね。

オーケストラは思ったよりもおとなしめ。スカラ座&ムーティのCD、迫力で押す音で予習していたせいなのかもしれませんが、ローマ歌劇場の音は丁寧で優しい音でした。指揮者のせいなのか、この劇場の特性なのか、まさか日本公演だから和風な味付け? この音なら、「ラ・ボエーム」で聴きたい、と思ってしまいました。とはいえ、開演前に一生懸命練習していたホルンも決め所はバッチリでしたし(途中コケてもいたが)、美しくまとまったオケは心地よかったです。

全体の印象として、せっかくの引越し公演なのに、デッシー&アルミリアートで売るという感じそのままで、カンパニーとしての体温が感じられなかったのが残念です。それから、
会場に華やかな雰囲気がなかったのも少々残念でした。今回は「リゴレット」の方が皆様の本命なのでしょうか。

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2006年9月13日 (水)

余韻

実は昨日、上野に向かう時は体調悪いな~と思っていました。
仕事疲れか、ストレスか、このところ風邪気味だったせいか。
でも、帰りにはすっきり!としておりました。
もちろん、歌、音楽の素晴らしさによるものですが、個人的には会場で聞く”温かい”拍手も人間に良い影響を与えると思うんですよね。昨日の会場は、最後まで温かい雰囲気でした。


不思議なことに、今朝の目覚めは更にスッキリしていて、自分でもちょっとびっくり。癒し効果抜群? 
久々に爽やかに出勤して、昨日のことを思い出しながら(鼻歌なんか歌いつつ)仕事をしていたわけです。

そこで、今日はフィレンツェのオケについて。
個々には音を外してたりする楽器もあるんですが、全体では○になっている。突如として大音量上げてきたりするんですが、耳障りにはならない。工業国日本人の感覚で言う、メイドインジャパンな精密機械にはありえない感じ、で成立しているのです。隙があるのに、美しく完成品になっちゃうあたり、ドイツ風とも違いますね。(ドイツは検品とか厳しそうでしょ?)・・・変な表現ですが。

終演後、オケピの皆さんがいつまでも楽しそうにアンコールにこたえていたのが印象的でした。メータに対してだけでなく、歌手に対してもオケメンバーが敬意を払っている様子が見て取れます。(新国立劇場では見られない光景か...)

あと、昨日「声が弱い」なんて書いたのですが、改めて思い出してみると、結構耳に残っている声はボンファデッリかも。当日のインパクトではなく、翌日に後をひく声って凄い?! フリットリのキレのある声も忘れ難い。彼女が歌うリューも聴きたいんですけどねぇ...トゥーランドットは売り切れらしいので、むむ残念です。

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2006年9月11日 (月)

フィレンツェ歌劇場「ファルスタッフ」

6月以来のオペラです~♪
月曜というのに仕事はさっさと切り上げ、上野の文化会館へ駆け込みました。

ヴェルディ「ファルスタッフ」 全3幕
指揮:ズービン・メータ

ファルスタッフ:ルッジェーロ・ライモンディ

フォード :マニュエル・ランツァ
フェントン :ダニール・シュトーダ
医師カイウス :カルロ・ボージ
バルドルフォ :ジャンルーカ・フローリス
ピストラ :ルイジ・ローニ

フォード夫人 アリーチェ :バルバラ・フリットリ

ナンネッタ :ステファニア・ボンファデッリ
クィックリー夫人 :エレナ・ジーリョ
ページ夫人 メグ :ラウラ・ポルヴェレッリ


感想は簡単に...
アリーチェ役のバルバラ・フリットリが最高! ボンファデッリは可愛いけど、声がまだ弱いですね。これからの広がりに期待したい。 あと、クイックリー夫人がとってもキュートでした。女性がイキイキしていたと思います。イタリア語の発音が(当たり前ですが)ナチュラルで、耳に心地よかった。

ファルスタッフって生舞台は初見だったのですが、オペラというよりも最高の音楽がついた音楽劇って感じなんだなぁと思いました。「歌です、アリアです~」っていう主張があまりない。でも舞台を効果的に進めているのは音楽なんですよね。歌手たちも演技がちゃんとしていて、見てて楽しかったです。お洋服も現代風でなかなか素敵。女性はすごくエレガントな靴を履いていました。(なんと、帰ってからわかったのですが、女性はフェラガモの衣装だそうです。)ボンファデッリは突然出演が決まったからか、2、3幕ではプログラムと違う洋服を着ていました。今日は5階のサイド席だったので、視覚的にもっと楽しめる席にすれば良かったなぁ、と少し後悔。

ドイツ系のオペラは「音楽ありき!」みたいなところがありますが、イタリア系のオペラは舞台+音楽の相乗効果を楽しむ、という感じが改めてしました。あー、今月末のローマ歌劇場の「トスカ」も見たいなぁ~!

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2006年8月29日 (火)

新国立劇場

今朝の朝日新聞に、新国立劇場の記事が出ていました。

オペラの観客動員数が落ちていることなど、内容は事実をさらりと伝えているものでした。昔から新国に出かけている人が読めば、あ~そうだよね、という内容なのですが、オペラに全然興味が無い方が読んだら、国はこんなことに税金を使ってんのか、けしからん、と思われてしまうかも、とちょっとヒヤヒヤしてみたり。

実際、私自身も行く回数減ってます、新国。
その理由を通勤電車でぼんやりと考えて見たのですが...。

まず、シングルキャストになったのが意外と大きいのでは?
シングルキャストになった時、私自身「じっくり作り上げた舞台が見られる!」と喜んだ記憶があるのですが、舞台の完成度が高まったのかどうか...。以前はファーストキャストを観ていい!と思ったら、セカンドキャストのチケットを買ってもう1回出かけたこともあったのですが、結局1回しか行かなくなったのですよ。

それから、シーズンプログラムに何らか統一性があってもいいと思う。
例えば...
今年はベタにモーツァルトしかしない、その代わりマイナーな作品も上演する!
(個人的には『バスティアンとバスティエンヌ』とか観たい。)

バレエと交互に公演をするなら、『こうもり』みたいに、『マノン』、『カルメン』、『椿姫』、『指輪』、『ロミ・ジュリ』...いくらでもできると思うんですが。

初心者を取り込みたいなら、ヴェルディ等の超有名作品あたりを3回連続にして、スタンプラリーにするとか、資格好きな日本人向けに「新国立劇場オペラ検定 初級」を作ってしまうとか(ちょっと行き過ぎ...?)

あと、オーケストラが借り物ってところがですね、やはり一番の問題なのではないかと。
K-Balletの方が先に専属オケを有するようになって...いいのでしょうか(K-Balletオケが上手いかどうかは別として、マインドの問題。)
オケ公演にもハコを貸し出して、シンフォニーしか聞かないオジサマ達を取り込むとか。

プログラムはもっと凝った感じにして欲しい。
ホワイエのライティングも公演ごとに工夫してもいいのでは。
舞台を観に来ることが目的な、単にオシャレで来る人、が絶対的に減っていると思う。(個人的にはこれは増えなくてもいいけど、欧米には一定数こういったお客がいますよね。)

それから、絶対言っておきたいのは...
トーキョーリングをチクルス上演して欲しい!!
あんなに見ごたえのある舞台は今までなかったよ~。
頼みます。ノヴォ様。

先週、イドメネオの初日C席が簡単に買えてしまい、嬉しいやら、寂しいやら。藤村実穂子さんが出るのだから、絶対に買いだと思うんですけどね...。せっかくある舞台、有効に使っていただきたいです。税金を払っている身としても、満員御礼の新国になって欲しいものです。




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2006年8月26日 (土)

CDを買いました

8月はバレエ三昧でした(が、もっと見たかった。)

来月は『ファルスタッフ』を初めて観るので、そろそろ予習を...。
というわけで、水曜日にHMVへ行ってきました。

録音が新しく、かつお気に入りのブリン・ターフェルが歌っていたので、このCDをお買い上げ。
ジャケ写の赤い服を着たファルスタッフは、ブリン・ターフェルなんです、キュート!
ドイツ・グラモフォン、ベルリンフィル、アバドです。

Falstaff

ベルリン・フィルというところからお察しいただけると思いますが、ライブではなく録音です。大変、綺麗にできておりました。とてもとても完成した美しいCDで...不満はないんだけど、イタリア(もしくは原作としてのイギリス、シェイクスピア)風な、大笑いドタバタ感はないような...それを感じるためにフィレンツェの舞台を観に行くのだから、まあいいか。



ついつい一緒に購入したのがこちら。

Tito

ジャケ写だけみると、カサロヴァのCDかと思いますが、『皇帝ティトの慈悲』です。こちらは
RCA、ミュンヘン放送響、シュタインベルク(輸入版)

昨年、バロックオペラの素晴らしさに目覚めてから、モーツァルトのオペラも再び楽しく感じるようになりました。カサロヴァの声がいいですよ~。来年、東京でリサイタルがあるそうで、とっても楽しみです♪ 先ほどの『ファルスタッフ』に比べると、CDだけで聴いて楽しいのはこちらの方かも。



同時に購入するか迷って、やめたのが、ラトル&ベルリン・フィルのホルスト「惑星」。ちょこっと試聴したんですけれども、「英雄の生涯」の時にも思ったように、キチッとしてスピード感があって、迫力ある音なのは絶対に間違いないんだけど、好きくない...。

うまく言えないけれど、ラトルのCDは映像風とでも言いましょうか。テレビ風っていうか、映画風っていうか、すごく分かりやすく迫力があって、その時は(気分にハマれば)超興奮するけど、でも後に残らない。昔風なドイツのお腹の底にずっしりくるような感じがない。ウイーンフィルみたいな絵画的な感じでもない(同じである必要はちっともないけれど。) ま、だから今ウケるのではないか、と勝手な解釈をしています。好みの問題でしょうね。

このCDには今話題の「冥王星」が一緒に録音されているそうなので、きっと売れることでしょう。タイミングが良いあたりもラトルが時流に乗っている証拠かな?

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2006年6月24日 (土)

MET 「ドン・ジョバンニ」

ジャパン・アーツ月間 第三弾です。

モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」 全2幕
指揮:サー・アンドリュー・ディヴィス

主なキャスト
ドンナ・アンナ(S):アンナ・ネトレプコ 
ドンナ・エルヴィラ(S):メラニー・ディーナー
ツェルリーナ(MS):マグダレナ・コジェナー
ドン・オッターヴィオ(T):マシュー・ポレンザーニ
ドン・ジョヴァンニ(Br):アーウィン・シュロット
レポレロ(B):ルネ・パーペ
マゼット(B):ジョナサン・レマル
騎士長(Br):セルゲイ・コプチャク

実は、MET観るのは初めてです。今回は、ネトレプコとコジェナーを同時に見れて、レヴァインの指揮ならお得!と思ったのですが、レヴァインがキャンセルになってしまいました。

実際、ネトレプコは素晴らしい歌手でした。最初から最後まで安定した声と、表現力。悲しみや、怒りの表現が力強く伝わってきて、今日のタイトルロールは、ドンナ・アンナ?って感じでした。2幕最後の六重唱の時の姿勢が、ちょっと崩れた感じだったのが残念でした。ネトレプコは結構可愛くて、意外(写真でみるとコワイ感じだったので。)カーテンコールの時は天井からつるされた銀のテープ(今日は楽日なので、最後に垂れ幕とテープが降りていた)を体に巻きつけてはしゃいでいました。顔も小さいし、現代のスターだなぁと実感。他の役で是非聴いて
みたいですね。

公演全体への感想としては、すぐれた歌手を集めたわりには、フツウにまとまっていて、特筆するところはないというか...。演出や衣装は期待できない(面白みはない)だろうと思っていたので、目をつぶるとして、音楽的にも可もなく不可もなく、といったところでした。

1幕は歌手が舞台を引っ張っている感じでしたが、2幕にはオケも良くなってきました。でも音が心まで訴えてくるには至らず。スターシステムだと、アリアなど美味しいところを楽しむことはできても、全体感にかけてしまうのかな、なんて思ってみたり。レヴァインが指揮していたらどうだったのかなぁ。

あとは、コジェナーは歌は良かったと思うのですが、今ひとつピンとこなかったというか、彼女のよさが出てなかったのかな。ツェルリーナの衣装がどうもいただけなかったせいかもしれません。あの靴は一体、村娘がはく靴なのでしょうか? あの靴をはかせたいなら、舞台全体の時代設定から考え直して欲しい。現代のアメリカで、放蕩を繰り返すドン・ジョバンニ、なんて観たいです(METじゃ無理だろうケド。)

ビジュアル的にも歌手たちは役にハマっているし、ストーリー展開も分かりやすい演出だったので、初めてオペラを観る人には良いと思うのですが、テレビドラマみたいに軽い気分で楽しめてしまう感じで、どうも物足りない気がしました。せっかく舞台でみるなら(それもあのお値段なら)、正気を失うぐらいのモノを観せて欲しいんですけどね...。

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2006年5月 7日 (日)

椿姫

NHK教育で、昨年のザルツブルグ音楽祭「椿姫」が放送されてます。
ご存知の方はご存知ですが、我が家にはテレビがないのです。
で、もちろん音声だけ聞いているのですが、噂どおり良いですね!

店頭でCDを「立ち聞き」した時は、正直興味がわかなかったのです。
ネトレプコの声はややネットリ系だし、ビリャソンの顔が濃い~し~。
ビジュアルからの印象だけで、勝手にダメかもなんて思っていました。
私感激の「椿姫」はゲオルギューinロイヤルオペラハウスですからね。
お上品じゃないとダメと思っていたのです。

が、あらためて聞くと、合唱の切れの良さなんかがすごく今っぽい。
何をもって今っぽいのかって言われると、うまく表現できませんが、声だけ聞くとですね、パリの花柳界のパーティにいるのではなく、セレブたちのナイトライフって感じでしょうか...。なんというか、現代の人間味が前面に出ていて良いですね。

あ、いまジェルモン登場です。ここは正統派です。
素敵な、理性的なお義父様(彼パパ)が、悲しみにくれて、「あきらめて欲しいのだよ」と言われたら、ヴィオレッタも涙をこらえるでしょう...。

ここで、少々話題がずれますが。
シルヴィ・ギエム&ニコラ・ル・リッシュ&アンソニー・ダウエルの「マルグリットとアルマン」は、バレエ版「椿姫」です。ダウエル様のジェルモンが、めちゃくちゃ渋くて素敵なんです~♪
この作品、DVDが出ておりますが、商品としては不合格。ダンサーの良さが全く撮れておらず、舞台の感動が蘇らない...。映像に後からかぶせているピアノ演奏もいただけません。なんであんなテキトーに作ったのか、ギエムというだけで売れるからか、残念です。

えーと、放送に戻ると、指揮者はカルロ・リッツィです。
うーん生で聞いてみたい、日本にいつ来るの?と思ったら、ボローニャで来日...すぐでした。「アンドレア・シェニエ」と「イル・トロヴァトーレ」どちらがいいかな...。資金どうしよ...。

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2006年3月27日 (月)

新国立劇場「運命の力」

月曜からオペラ見に行っちゃいました。
昨日の試験が終わったご褒美?ということで...。
新国立劇場のオペラは久しぶり~。
去年は足繁く国立劇場に文楽を見に行ってたので。

「運命の力」は2000年のムーティ&スカラ座の来日公演以来、2回目です。
感想を簡単に...。

♪全体の印象
スカラ座は「激しくうねり流れる音楽によって舞台が突き動かされる」
新国は「松本清張の様にストーリーが静かに進行し音楽が付き添う」
やはり、ムーティ様の腕力で動いていくスカラとは大違いでしたが、日本人的な淡々と進むドラマの流れは決して不快ではありません。字幕がなかったスカラでは、ひたすら音楽に身をゆだねてましたが、今日は字幕を見てなくても、ストーリーがよく分かりました。

♪歌手
レオノーレのシャファジンスカヤ、大声量で、存在感ありました。かなりブラボーが出ていましたが、私的には感激には至らず。声が大きくて力強すぎて、お嬢っぽさに欠けるのが残念かな。グァルダーノ
神父のユルキ・コルホーネンが渋くて好みでした。メリトーネを演じた晴さんのコミカルな演技もよかったのでは。合唱は男性、特に2幕の最後が美しかったですね。

♪オケ&指揮
スカラ公演とアプローチがぜんぜん違って、かえって良かった。日本的というか、最後まで落ち着いたペースで鑑賞できました。マラソンみたいに、最初にすっ飛ばすと後でついていけなくなるし、スカラ公演は1幕でガツンときて、後はただ一生懸命聞くだけでした...。演奏後のオケピ内は笑顔があったし、満足感が漂っていた気がします。1幕チェロのソロが美しかったです。

♪演出
結局一番だめなとこかも。下手に予算があるからいけないのかな~。いつ見ても装置にお金かけていることはわかるんだけど...って感じ。意味なく箱が前後に移動させられ、それも修道士が動かすってどう?2幕後半の神父&レオノーラが二人でで歌うシーンと、3幕出だしの戦地の宿舎(ベットはワルキューレの使いまわし?)は、シンプルで良かった。

合唱は、歌は悪くなかったんです。でも衣装と動かし方が痛すぎました。
「ここスペインでしょ、なんで「蒲田行進曲」が始まるの?」という衣装。スペインから、戦後の東京に場面転換して、再びスペイン...?また悪夢の「カルメン」のように、みんなで手を振って行進をはじめちゃう演出。わざわざ動きの汚い歌手をつかって行進させることないだろうに~。歌だけでは説得力がないから、ついつい動かしちゃうのですかねぇ。新国立バレエ団を使えばいいのに...。

と、なんだかんだ書きましたが、全体的には満足、楽しかったです。
今年は、新国立劇場にもう少しマメに出かけようかな、と思える公演でした。
来シーズンは「イドメネオ」が見たいな~。

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2006年2月 8日 (水)

フィレンツェ歌劇場

お年玉つき年賀はがきの1等を一人でふたつ当てたという新聞記事を
読みました。運がいい人だなぁ~と羨ましく思ったりしていたら...
私も当たりました。フィレンツェ歌劇場来日公演のE席♪ 

今まで何回も、e+のプレオーダーを試みたけど全然ダメ。
で、今回は電子チケットぴあのプレリザーブに初挑戦して、初当選!
えらいぞ、ぴあ!そして手数料もe+より安いではないですか。
お席もかなり良席♪ 9月が楽しみです♪




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2006年1月20日 (金)

ドン・ジョバンニ

プラハ国立劇場のドン・ジョバンニ@オーチャードホール
たまには、ということで両親と3人で観に行ってきました。

プラハ国立劇場はこの演目が初演された劇場だそうです。
舞台装置と演出があまりにもプレーンで、まさか初演時のまま?!
と思うほどでした。でも、ストーリーに忠実でわかりやすかったし、
音楽に集中できたので良かったかも。

オケも重たくなく、歌手も綺麗に歌っていて、重唱は軽やかで美しい。
耳は心地よかったですが、感激とか身震いとかには、至りませんでした。
そう、なんといいますか、さらっとした感じ。
ブルゾンは男前に歌っていましたが、年齢を感じる所もあり。
でも、今年70歳を迎えるというのに、あの力強さは素晴らしい!

ドンナ・エルヴィーラ役の歌手がスリムで美人、歌も良し!だったので、
「こんな美人を振るなんて、ドン・ジョバンニひどい!」と素直に思えました。
だって、今まで見たドンナ・エルヴィーラはみんなふくよかな中年女性で、
こりゃー振られても仕方ないじゃん!って感じだったので...。
やっぱ、オペラにもヴィジュアル面が大切
かもね。


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2005年10月 8日 (土)

バイエルン国立歌劇場

昨夜「アリオダンテ」を見てきました。
美しく、完成された音楽に、心から酔いしれました。
字幕を見ず美音を楽しんだ夜でした。演出も良かったです。

先週のワーグナー2作品も底力のある音に魅了されましたが、
最後にバロックオペラの素晴らしさに出会えて、幸せです。

今回の来日公演は本当に充実してました♪
マイヤーリサイタル、オケ(Rシュトラウス)、オペラ3演目と見て、
財布はカラッポですが、心は満たされました。
ワーグナーもっと見たいし、バロックオペラももっと見たいです。

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